第2回スキーオリエンテーリング
J-cup 真室川大会 |
吹雪でクラシカル(ロング)は中止
1997年2月23日に山形県北部の真室川町にてスキーO大会が開催された。この大会は昨年に同じ山形県の坊平で行われた大会に引き続き第2回目として行われたもの。
予定では2日間形式で土曜日にロングディスタンス、日曜日にショートディスタンスを行う予定だったが、悪天候のため、土曜日のロングディスタンスは中止となり、ショートディスタンスだけの開催となった。 土曜日は山形県北部に暴風雪警報が発令されるほどの荒れた天候。雪煙が舞い、地吹雪が肌を差す。スキーOでは主催者側で事前にスノーモービルやピステマシンでトレイルを付けておく作業があるが、いくらトレイルをつけてもどんどん雪にかき消されて行くほどの悪天候だった。 参加者はすでに会場となる真室川中学校に集まっていたが、主催者側で参加者の安全を考えて中止の決定がなされた。これまでの準備を考えると中止は主催者にとってもまた、参加者にとっても残念だった。
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2日めのショートディスタンス。時折晴れ間の覗く良い天気となった。昨日すっかり雪に埋もれたトレイルも役員の早朝からの活躍で整備された。
やっと競技が出来る状態となった! 参加者はスタートと同時に雪の野山に飛び出して行った。 テレインは雪に埋もれた牧場、雪に埋もれた田んぼ、それに森が入り交じった地域。その中に日本スキー連盟公認のクロカンスキーコースが走っている。今回はそのスキーコースに加えてスノーモービルで新しいトラックを結構細かく設定していた。コースもコース整備も雪質も素晴らしいものであった。広々とした牧場がすっぽりと新雪をまとい、その中に刻まれた数々のトラックが創り出す紋様は美しいものだった。 ころころと変わる天候にはトップ選手も悩まされたようだ。そんな中、男子ではワクシングに苦労しながらもベテランの関選手が見事優勝を飾った。関は日本人で最初にスキーOの世界選手権に出場した日本のスキーOでは第一人者とも言える人物だ。2位は幸山。前半の3番コントロールでストックが故障し、コースの約半分をシングルストックで戦う事になってしまった。後半運良くストックを入手したが遅すぎた。3位は若井。ワクシングに成功したようで、昨年の世界選手権大会の日本代表を押しのけて堂々のメダルである。
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大会当日は同じ会場でスノーハイクも行われていて、総勢500名近い人出となった。会場では各種お店も出て、賑やかな雰囲気となった。また真室川の町長も挨拶に訪れたり、クロスカントリースキーに対する地元の関心は非常に高いものだった。この地域は今までも数多くの選手を輩出している。先日白馬で行われたFISワールドカップクロスカントリー女子で5位入賞を果たした青木選手はここ真室川の出身である。 |
第2回スキーO大会 ショートディスタンス種目
男子優勝 関 清 ワックスが合わなかったので苦労しました。それにも関らず優勝できたのは最後まであきらめないでレースをしたことです。 ワックスが合わないのはスタート前に判りました。しかしスペアのスキーはオリエンテーリングのコースを走るには長い板だったので、滑らないのを承知で短いスキーを使いました。
私は小さい頃からクロスカントリースキーをやっていてオリエンテーリングは20年ほど前からやっています。スキーヤーにはもっとオリエンテーリングを知って欲しいし、オリエンティアにはクロスカントリースキーを知って欲しいと思っています。スキーOを介してトレーニングを積めばスキーヤーもオリエンティアもお互いに競技レベルを高める事ができるんじゃないかと思います。私自身がもう40過ぎなので、これからはもっと若い人に頑張って欲しいですね。もっと若いスキーヤーがスキーOに挑戦してくれたらいいなと思っています。 オリエンティアのかたはもっと滑走技術を身に付けるべくトレーニングして欲しいのと、ワクシング技術を習得して欲しいと思います。またスキーヤーはフットOにも参加してナビゲーション能力を高めて欲しいと思っています。 |
第2回スキーO大会 ショートディスタンス種目
女子優勝 湯本 真紀子 中学と大学でクロスカントリースキーをやっていました。今年初めてオリエンテーリングに誘われてチャレンジしました。結構ルートを間違えて難しかったです。
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ME(男子)
WE(女子)
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