優勝者コメント
第6回インカレショート大会
 
 
インカレショートに優勝して
男子選手権優勝者:村上 健介(筑波大学)

 「ショートオリエンテーリングは手続きの競技である。」という考えをベースとして、IC-shortに向けて自分のオリエンテーリングを作ってきました。常磐インカレ以後、自分のオリエンテーリングをひとつひとつの要素に分解し、それぞれの精度とスピードの向上を図り、勝つために必要な準備はすべてやりきったという自信を持ってIC-shortに臨みました。
 技術的課題を確実に実行することに注意して走った予選は、自分のOLイメージを忠実に現実化する会心のレースでした。
 予選レースの内容から、決勝でも同じレースをすれば優勝できるであろう確信を持ちました。しかし同時に、自分のパフォーマンスを発揮できないのではないか、という不安を感じて、スタート待機所では緊張から来る胃痛に悩まされました。
 レース中でのセルフコントロールを課題として臨んだ決勝では、予想外のコースに面食らいつつも、ひたすらプラン・実行・チェックを繰り返しました。
時間の感覚さえ失い、レッグの課題をこなすことだけに集中したレースを展開でき、優勝という最高の結果を得ることができました。
 今回のいい走りができたのも、応援してくれた筑波の仲間たち、私に期待してくださった多くの先輩方のおかげです。そしてなによりも最高のライバル石井君が僕に多くの刺激を与えてくれました。
 春のインカレで、もう一度ベストレースをする快感と、勝利の興奮を味わうために、さらに完成度の高いOLを創り上げていきます。

 最後になりましたが、全力を尽くして準備する目標としてふさわしい、IC-shortという最高の舞台を創り上げて下さった実行委員会の方々にお礼を申し上げます。
 



インカレショートを終えて
女子選手権優勝者:酒井 真由美(日本女子大学)

 インカレショートへの参加は今回が初めてで、しかもショート競技の経験は今までありませんでした。ショート競技は関東学連Summer-trainingやトータス大会で自分に向いていると思った反面トレーニング不足な故に、入賞を夢見つつ自分のオリエンテーリングをして楽しめればいいなと思って望みました。

 大会当日。予選で「ゆっくりやる事」と「丁寧にやる事」の意味を取り間違えてしまい、ぎりぎりの通過。そこで、決勝では「同じミスはしないぞ!」と自分に言い聞かせて望みました。待機所で某大学のオフィシャルの方が、「前半男女の異なるポストが勝負レッグで、共通ポストで会場の方に飛ばすのだろう」と言っているのを耳にした私は、「望郷の森」や「夜明け前」に似た難しい片斜面で勝負レッグをおいてくるのかなと思い、「最初は慎重にやろう」と思ってスタートに向かいました。

 1番は予想通り難しめでしたが、尾根の傾斜変換が捉えられたので上手くいき、その後はポスト間が短かったので、直前に入った「七色石」の練習会を思いだしながら、気楽に進めました。最後のトータス大会で失敗したビジュアル後のレッグでは慌てない様にしないと、と思いながらも、気持ちが会場の方にあったのか脱出で小さなミスをしてしまいました。

 ゴールしてみると、23分ジャスト。そんなにミスのないレースでしたが、慎重にやっていたので入賞できればいいなくらいに思いながらシード選手を待っていました。結果は思っても見なかった優勝。自分は夢でも見ているのではないか、といつまでたっても信じられませんでした。

 今回はプレッシャーがなかったので緊張せずにできましたが、これからは周りからプレッシャーを感じることもあるかとも思います。しかし、それをいい方向にまた自分の励みにして、自分の「楽しいオリエンテーリング」と言うものをしていきたいと思っています。

 最後になりましたが、今回このようなすばらしい舞台を造りあげて下さった実行委員会の皆さん、どうもありがとうございました。またオリエンテーリングのできる環境を提供してくれたOC会員のみんな、そして適切なアドバイスや怠けそうな時には活を入れて下さった方、すべてに心から感謝します。