| 【ルール変更について】
R.M.O-サービス 代表 山川 克則
今般、webでの要項発表後にルール変更をいたしましたことについて説明致
します。
問題は、【制限選手A】?エの「20歳以下女性」、という制限がかなり高い関門になっていることにありました。「このルールじゃ、学生クラブはよほど強大なところ以外はほとんどがまともに出て来れませんよ」、と云われ、なるほどそうだな、と思い悩んでしまいました。
そもそもここは内部で事前に検討している時も、学生女子を全部制限選手Aに組み込む「22歳以下女性」とどちらにするか迷い深く議論した部分です。
「同期チーム」のことは基本的な考えからは対象としていませんので、うーんこの考えに戻そうかな、とも思いましたが、「22歳以下女性」では、上位陣に限ると、他のA制限と戦力のバランスがとれす、仕事や家庭が忙しくなってリタイヤしかけた社会人や主婦オリエンティアを呼び戻して、再び「主役」として活躍していただく、という第一のコンセプトからは少し離れてしまう危険性があり採用したくはありません。
つまり、発表した制限で理屈は通っているのですが、対象が相当に狭まってしまったということに問題があると考えました。かといって、そもそも実力の違う人を全部一緒にしてルールを決めるということをしているわけですから、どこかで線引きは必要です。
また、昨年のルールで「エリート逆制限」を設けましたが、これも私にとっては大きな反省材料で、年齢による線引き以外は、複雑な条件分岐は極力避けたいと考えていくと、制限B,Cで相対的にみて実力の劣る、ウ.女性を出してきたところは、制限Aで、女性の年齢制限を緩和(今回というか暫くは撤廃)するとこで決着するしかないな、という結論に達しました。
この大会は開始当初から述べていますように、「生涯スポーツとしてのお祭り」であって、アクティブな中高年男女も多くて、若いエリートと共に活躍しているクラブほど有利なルール設定としています。これは大原則。今回は学生クラブも出来るだけ多くのチームに「正規チーム」で参加していただきたいという考えから、ルールを改訂した訳ですが、この原則は維持されていると考えています。
同年齢層でチームを組むには、女性を3名も起用しなければならないわけですから。学生チームでも、制限Cで20歳以下男子を起用する場合は、相変わらず、制限Aで「20歳以下女性」という高いハードルが存在します。それは、学生OBチームでも同じで、制限BかCで男性選手を起用する場合は、制限Aで(子持ちで大変でも)30歳以上の女性を何とか説得して連れ出して来ていただくことになります。
すると結果的には女性3人を起用すれば、若い大学OBチーム(いわゆる「同期チーム」)も認めてしまうことになりました。確かにこういった結びつきで、オリエンテーリングを継続していく動機付けといている方も多い情勢は認めていますので、「生涯スポーツ」という観点からは、まだ未成熟な感じはするものの、現状では女性を3人も連れ出していただければそれもOKかな、と考えるに至りました。
もう1点、5・6走の制限について制限選手Bに限定していることについて、
「後半の選手をノーマルor制限選手Cで固めると、レース展開の妙味を減らす」
と言う趣旨は、もちろん賛成なのですが、制限選手Bだけにに限るのは、 逆にオーダー編成の妙味を減じているような気がします。
という投稿をいただきました。趣旨まで読みとってのご指摘で、嬉しい限りで
す。逆に、そんな後半まで最もハンディの高いA制限を残しておける大胆な作
戦をとれるチームを規制する理由は全くありませんので採用させていただくこ
とにしました。50代の超技巧派オリエンティアを6走まで温存出来るチームな
ら、5走ゴール時点では確実にトップ集団にいることが計算できますね。
(1999年5月11日 記)
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