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第12回クラブカップ7人リレー大会
2004年10月3日() 長野県駒ヶ根高原

クラブカップ2004 最終コース情報
2004年9月26日

走順 地図縮尺 コース距離 登坂距離 日本のトップ選手が
走った時の予想タイム
1・2走 1/7,500 3.7〜3.8km 165m 25-27分
3走 1/7,500 4.1km 170m 28-30分
4走 1/5,000 3.5km 140m 19-21分
5走 1/5,000 3.8km 140m 22-24分
6走 1/7,500 4.3km 180m 32-34分
7走 1/7,500 6.0km 250m 39-43分

コース距離はコントロール間は直線距離で、チェンジオーバーからスタートフラッグまでの距離を含む

4走<5走<1・2走<3走<6走<7走
の<の程度に関する情報提供

試走を繰り返し、コースを確定してみると、1・2走<3走間の<が一番差分が少なく思われる。
6走はそれなりのボリュームがあるが、3走は試走してみると、技術コースといっても意外に速いタイムが出る。
7人というリレー大会での1・2走の重要度、特に1走での大幅な出遅れのダメージの大きさ、はすでに既知のことと思うので、3走がこのコースならもっと1・2走に良いランナーを重点配置して、射程距離内に収めておく、という戦略を優先するというのを、より考えさせてしまうかもしれないが、まあこれでいくことにした。

とにかく、試走の結果確実になったことは、「上位集団は確実に例年より、かなり速いペースで展開する」ということだ。「速い展開」といっても、林の中での課題は良質のテレインであるだけに例年以上に盛り沢山だ。
なので、1・2走あたりで、技術的なミスで大きく遅れると、本当に命取りになる。

4走<5走の<は、アタックのイージーさに尽きる。しかし、このテレインではそれでも技術力、走力、集中力の違いによって、確実にタイム差は出る。三河高原のように、∞方向に発散は有りえないテレイン・コースなので、完走へのハードルは例年よりかなり低い、ということは確かに言える。

それからレース中、目の前に絶壁のような斜面は、どの走順でも決して現れることはない、ということは、体力に不安な向きには、ありがたい情報になろう。

これらの情報をもとに、女子や高齢者の選手を、どの走順で起用するかが、例年以上に気をもむことになるだろう。それは上位を狙うチームのみならず、ライバルクラブとの争いに熱く燃えるところ、とにかく完走を目指すことに最大の価値をおくところ、それぞれに大きな決断を要することだろう。

不器用なバンチングは、テレインがどこよりもパラレルエラーを引き起こし易いタイプなだけに置き去りに去れたときの、Where am I? のダメージがあまりにもでかい。
現在位置はつねに把握しておけるだけの集中力はどの走順でも維持していかなかければならない。

そして、6走、7走でも、大きなパラレルエラーを引き起こす可能性があり、大逆転の可能性は常に「大」である。いつもの3走、4走あたりで抜け出してそのままトップを守って優勝、というよくあるパターンは今年は無いんじゃあないかと思う。つねにハラハラドキドキのレース展開となることを予想する。

ちなみに男子全日本チャンピオンが、それぞれまっさらなコンディションでハイスピードを維持して、ベストなナヴィゲーションをしたと仮定すると
(MT氏とか、TY氏あたりがそういう条件で走ったとして)
4走 19-21分、
5走 22-24分
1/2走 25-27分
3走 28-30分
6走 32-34分
7走 39-43分
というのが、最終的な私のレース予想である。

それから、近年のインカレや全日本リレーなど、そして例年のクラブカップリレーでは、確かな地図読みやルートプランの方に重点が置かれて、ちょっと冷静になればすぐ速いルートが読めてしまい、あまりリレーでルートチョイスに迷う、というシチュエーションはそれほど提供してこなかったように思う。
今回のリレーでは、どの走順でも、その走順での適切な課題程度なりに、どちらに行くか本当に迷うようなコースにすることを、意識的に最大限盛り込んだ。(あみだくじを想起させるようなものです)
まあ、それに耐えうる十分に作り込んだ相当の地図精度だ、ということも前提になってます。(試走者の感想で、私のイバリではないですよ)

最終調整、オーダー提出に、以上の情報も参考にして下さい。
【文責:山川克則】