2007年度
日本学生オリエンテーリング選手権
(個人ロング・ディスタンス競技部門)
要項3

発行日:2007年10月25日
発行者:日本学生オリエンテーリング選手権大会
        ロングディスタンス競技実行委員会
発行責任者:木村佳司

ご挨拶

ご挨拶

日本学生OL連盟会長 河合 利幸

 1979年3月に第1回のインカレが開催されてから,途中,競技種目の追加や開催時期の変更があったものの,ロング競技は今回で記念すべき30回目を迎 えます.開催が危ぶまれたことも何度かありましたが,ここまで続けることができたことは誠に喜ばしい限りです.これもひとえに選手と卒業生の皆さんのイン カレへの思い,さらには数多くの関係者並びに地元の皆さんのご協力の賜物といえます.とはいえ,今回も1つの通過点に過ぎません.今後もいろいろなことが あると思いますが,40回,50回と続けていきたいものです.
 改めて過去のインカレ開催地を振り返ってみると,日光地区での最初の開催は第7回,次がその7年後の第14回.その後はほぼ4年に一度,矢板地区を含め れば最近はそれ以上のペースで開催されています.このことからも明らかなように,日光なくしてはインカレの継続はありえなかったということです.バブル期 の宅地やゴルフ場開発で姿を消したテレインは少なくありません.しかもインカレは,テレインのコンディションのみならず宿舎など,一般の大会以上に様々な 条件が課されるので,開催地が限られてしまいます.
 我々にとって,諸条件が整った日光はまさに聖地です.今後も日光でインカレが開催できるよう,地元の方々とのよりよい関係を築いていく努力を 怠ってはなりません.
 選手の皆さんには,これらのことを念頭に,大会を大いに満喫していただきたいと思います.運営する側にとっては,選手の皆さんの笑顔こそが(泣き顔の場 合もあるかもしれませんが)最大のねぎらいとなります.
 最後になりましたが,仕事や育児,勉学の忙しい合間を縫って準備を進めていただいた実行委員会とその関係者の皆さん,本当にご苦労様でした.そして地元 関係者の皆様には,様々な面でご協力をいただき本当にありがとうございました.主催者の日本学連を代表して,改めて厚く御礼申し上げます.

以上



ご挨拶

インカレロング2007実行委員長 木 村佳司

 いよいよ2007年度の学生オリエンテーリング選手権大会ロングディスタンス競技部門が開催されます。学生の皆さん、準備は万全でしょうか?
 日光の紅葉シーズンのあとに大会時期を設定したつもりでしたが、今年は紅葉前線が遅く、大会時期が日光が紅葉のピーク時期になりそうです。参 加される皆さんはオリエンテーリングを楽しんでいただくのと同時に、紅葉の素敵な日光を楽しんでいただけそうです。この日光を舞台にどのようなドラマを見 ることができるのでしょうか?どのような結果が出たとしても、ここで得たエネルギーを原動力にして、今後のオリエンテーリング活動の糧としていただければ これに勝る喜びはありません。
 日本学生オリエンテーリング連盟が発足して、最初に学生選手権が行われたのが、この日光です。1985年3月、まだ雪がたっぷり残る日光の森 で日本学生連盟はスタートを切りました。現在の学生の皆さんがちょうどこの世に生まれた頃のことです。そのときから日光和泉地区から野口地区の森はオリエ ンテーリングのメッカとなり、この地域は日本学生連盟の歴史とともにありました。その後、日本各地では多くの森林が消滅してゆきましたが、日光の森は今も 当時と変わらぬ姿を保っています。そして昔も今も変わらないのが、オリエンテーリング競技にかける学生の皆さんの情熱です。
 長い間、日本のオリエンテーリング地図の最先端にあった日光野口・和泉地区の地図もここ数年の調査技術の進歩に置いていかれた感がありまし た。しかし今回の大会を機に地図を一新し、日本最高の地図・最高のテレインになりました。情熱を傾けてぶつかるにふさわしい舞台であると確信しています。
 22年前と比べて森は変わっていませんが、周囲の状況は大きく変化しています。平成の大合併をはじめとして地元の環境は変化しました。今回会 場として利用させていただく日光だいや川公園も数年前に作られています。オリエンテーリングを取り巻く環境も変わっています。一時期は1700名を超える 参加者があった学生選手権も、他の体育会系大学クラブと同様に少子化の流れの中にあります。そんな中、日光地区でのオリエンテーリング活動のありかたもす こしづつ変化しています。今回の大会形態はここ20年続いた日光地区でのオリエンテーリング活動のマンネリ化を破るものだと考えています。
 今回の大会では日光だいや川公園という素敵な公園を利用させていただきます。一般来園者のための公園の一部を使わせていただくので、オリエン テーリング参加者のかたは一般来園者の迷惑にならないように充分ご配慮いただいた参加をお願いいたします。
 最後になりましたが、こんなに素敵な場所を提供して下さる日光だいや川公園と地元・日光市の皆様のご協力に深い感謝を申し上げます。ありがと うございました。


ご挨拶

日本学連幹事長 奥田雄彦

 いよいよ今年度もインカレロングの季節がやって参りました。今回のインカレロングの舞台はオリエンテーリング界にとって馴染みが深い場所、と いった印象を受ける栃木県日光市です。インカレとしては3年前のインカレミドル以来となりますね。現在の4年生が新入生であった頃であり、あの頃のインカ レの影響を受けてここまできた、という方も少なからずいらっしゃるでしょう。私もその1人です。
 インカレでは毎年様々なドラマが生まれています。上級生から下級生へ、今まで辿ってきた足跡、そこに込めた思いを伝える最高の舞台の一つがこのインカレ ではないでしょうか。
 こうしたインカレも仕事などの忙しい合間を縫って我々学生のために運営をして下さっている実行委員の方々、地図を作ってくださっている方々、 オリエンテーリング競技に地元の土地を貸して下さる住民の方々等、様々な方々の強力の元で成り立っています。ここで日本学連加盟員を代表して、以上関係者 の方々に改めて深く御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
 このように多くの方々の力で成り立っているインカレですが、我々学生はそれを一方的に享受して感謝しているだけではいけません。インカレはそ もそも学生側が主体的に行うイベントです。学生が積極的に提案することで、開催日時、開催場所だけでなく、もっとこうした演出をしてもいいんじゃないかな どを決めていくことができます。どこでもなんでも、開会式や表彰式、閉会式に会場レイアウトなど、いたるところでアイディアを出すことが可能ですよね。こ うした例年の積み重ねがインカレを向上させていき、皆で創り上げていくインカレの歴史となります。歴史、まさに浪漫じゃないですか。
 これはインカレのためになる、と少しでも思ったらどんどん提案し、我々の手でインカレを創り上げていきましょう。そこには無限の可能性が秘め られています。参加者1人1人がインカレの創り手である、といった意識を持つことが大切ですよね。
 最後になりましたが、日光で皆さんにお会いできることを楽しみにしております。みんなでインカレを大いに盛り上げていきましょう。では以上を 以って挨拶とさせていただきます。