MTB-O World Cup in CZECH レポートサマリーMTB-Oの世界大会は初参加であり、周囲の雰囲気に圧倒された部分も多かったが、種目別(フリー・オーダー)では32位に食い込み、ワールドカップ・ポイントを4ポイント獲得することができました。 自分の実力と世界トップクラスの差を認識すると共に、自らの課題、そしてなにより溝を埋めるヒントを得ることができたという点において、来年のオーストラリア世界選手権に向けた大きな収穫があったといえます。 今後も、日本チームの活躍にご期待ください。そして、皆様の暖かいご支援をよろしくお願い致します。 競技競技は3種目。初日がフリー・オーダー、2日目がロング・ディスタンス、3日目がショート・ディスタンス。 フリー・オーダーでは、コースが山がちであったこともあり、体重が軽い日本人には比較的有利な条件でした。ポストを回る順番が指定されていないため、地図を受け取ってから時計が動き出すまでの1分間に効率よく回る道順を見つけるかが鍵になります。地図読みは時間内に上位選手とほぼ同じルートを見つけることができ、出だしは好調でした。 しかしながら、30分を過ぎたあたりでスピードが徐々に落ち、それに呼応するように集中力が落ちてきました。MTB-Oは、時速20km〜30kmのハイスピードでの地図読みや道探しの連続であるため、高い集中力が求められます。 後半は凡ミスを連発し結局は32位止まりでした。 翌日のロング・ディスタンスは生憎の雨のレース。テレイン(競技エリア)が平地に移り、路面が荒れていることもあって、脚力(パワー)が重要なファクターとなる。加えて、前日の疲労が取りきれず、しかも、地図に雨が染み込んでボロボロのレースでした。 最終日のショート・ディスタンスは、この3連戦の締めくくりとして、かなり集中して臨むことができました。序盤にいくつか細かなミスをしたものの、全体的には高いスピードを維持したまま競技を終えることができました。途中、2箇所、大きなミスをしたのが悔やまれますが、トップと10分差の35位。なかなか満足のいく結果でした。 交流ヨーロッパではMTB-Oはかなり盛んなようである。開催地であるチェコでは20年以上の歴史がある模様。北欧の選手も、夏はMTB-O、冬はスキー・オリエンテーリングと、スピードの速いオリエンテーリングを盛んに行っている。 今回の遠征の成果の1つに、各国のオリエンテイナーと交流を深めたことがあった。彼らとは楽しくビールを飲み、ダンスを踊るという意味での交流もあったが、MTB-Oに関する技術や練習方法について様々なアドバイスをもらった。 帰国後も、e-mailのやりとりをするなど、大きな財産となった。 写真は、ショート・ディスタンス優勝者のMikaさん。彼の足の長さと、そこから繰り出すパワーは圧倒的だ。自転車のいすの高さを見ていただければ、その足の長さがよくわかると思う。 そして何より、地図を読むテクニック。オリエンテーリングともマウンテンバイクとも全く違う高いレベルでの競技の世界を教えてもらい、来年に向けてのフィジカル面、そしてテクニック面でのレベル向上にむけた良い刺激をうけてきました。 来年のオーストラリア大会では、是非20位以内に入れるよう、トレーニングに励みたい。 |