左の図は、MTB-Oで使われる地図における道の凡例です。ただし、今回の大会で使われるものはこれとまったく同じとは限りません。特徴は、道の太さを2段階に、道の通行可能度を3段階に表記して、合わせて6段階に道の等級を書き分けていることです。これによって、地形やプランの単純さ、距離などのほかに走りやすさがナビゲーションの要素に加わることになります。
道の太さは、2段階です。凡例において「道」に分類されるのは、少なくとも幅1.5m以上の道、「小道」に分類されるのはそれ以下の道です。ただし、道幅はあっても、実際の通行可能幅が狭い道などは「小道」に分類されていることもあります。
「良好」の道はフラットで、わだちや石などが浮いていない道を表します。これは必ずしも舗装道路を意味するわけではなく、フラットなダートは「良好」に分類されていることもあります。
「やや悪い」の道は、わだちがあったり石が浮いていたり、重い路面、草などによって、走行速度が低下する道を表します。ゆっくり走れば、ほとんどの人は乗車したまま通過することができるでしょう。多くのダートの林道、状態のよい山道などがこの等級に分類されています。
「悪い」の道は、わだちや亀裂が深かったり、大きな石や倒木、ぬかるみや砂などによって走行速度が大きく低下する道を表します。パワーやテクニックの不足している人は、降りて押すこととなるでしょう。今回のマップ内には、この等級に分類される道はわずかで一部の区間に限られます。
次に、実際の映像を元に、どの道がどのような等級に分類されているか見てみましょう。
この道はダートですが、わだちがほとんどなく、浮石も少なく非常にフラットです。そのため「良好」な「道」に分類されます。
この道は道幅は前の画像と同じくらいありますが、わだちがはっきりしており浮石も多くなっています。そのため「やや悪い」「道」となります。調査のときは雪があって場所によっては全面滑走可能だったため、部分的に見えているところから道の等級を推測したところもあります。
この道は表面が荒れてぬかるんでおり、非常に悪い状態です。バイクでは下りは勢いで乗れましたが、平らだったらかなりゆっくりかまたは押しで通過したでしょう。したがって、「悪い」「道」
雪に覆われた林の中の道です。先ほど書いたように部分的に見える路面から「やや悪い」「道」と判断しました。こんなところがけっこうあるし、調査者も未熟なため分類の揺れはあると思いますが、その点は大目に見てくださいね〜
山の中の「やや悪い」「小道」です。マウンテンバイクに慣れた人にとっては、最も楽しい道ですね。ただ、このような道は今回のマップ内には少ないです。
だいたいわかりましたか?