世界トレイルO選手権(WTOC)遠征報告 (田代雅之)
7月開催の世界トレイルO選手権(WTOC)に遠征してきました。代表選出の際は激励をありがとうございました。
[日程]
7/14(木) 夜便で出発(イスタンブール経由)
7/15(金) 現地着、開催地そばまで移動。
7/16(土) PreWTOC大会(プレ大会、TempO)
7/17(日) PreWTOC大会(プレ大会、PreO)
7/19(火) モデルイベント
7/20(水) Relay、開会式
7/21(木) TempO
7/22(金) PreO Day1
7/23(土) PreO Day2、閉会式、バンケット
7/24(日) 現地発
7/25(月) 帰国
各競技形式は[成績]の項参照。
[PreWTOC]
WTOC開催地と同じ町でWTOC直前にワールドランキングイベント(WRE)として開催された大会。トレーニング/調整に最適なので、遠征計画の中に組み込むのは自然な流れでした。
久しぶりにリアルの競技(2020年3月の全日本以来)でしたが、それほど感は鈍っていなかった印象です。苦手とするTempOは苦手とするそのままの成績でしたが、PreOは良くはないものの、WTOCでもきちんと戦える手応えだったのですが....。
[PreWTOC(TempO)成績]
5課題x6ステーションの計30課題[コントロール]を回答するのにかかった秒数(誤答1コントロールにつき30秒のペナルチー加算)の少ない方が上位。
1位 Petteri Hakala フィンランド 216秒
2位 Juha Hiirsalmi フィンランド 247秒
3位 Maciej Urbaniak ポーランド 249秒
105位 田代 599秒 / 160人
[PreWTOC(PreO)成績]
27課題[コントロール]の正回数(ポイント)の多い方が上位。制限時間は129分。同点の場合は3課題x2ステーションの計6課題[コントロール]を回答するのにかかった秒数(誤答1コントロールにつき60秒のペナルチー加算)の少ない方が上位。
1位 Antti Rusanen フィンランド 27ポイント 16秒
2位 Aaron Gaio イタリア 27ポイント 30秒
3位 Marcello Lambertini イタリア 27ポイント 32秒
51位 田代 25ポイント 112秒(52秒 + 60[誤答1]) / 167人
[WTOC]
中1日はさんで火曜日のモデルイベントからいよいよWTOC開幕。
[WTOC田代の目標]
Relay:優勝したい。TempOパートは苦手としているものの、PreOパートでは十分戦えると思っていたので。
TempO:決勝へ行きたい。本当は決勝で良い成績を出したい、と言いたいのですが、これまでの実績からこのあたりがチャレンジングで妥当な目標。
PreO:優勝したい。PreOなら十分戦えると思っていたのですが....。
[WTOC概況]
モデルイベントからその日のチームオフィシャルミーティング(TOM)へ出席するまでは余裕もあったのですが、それを受けてのチーム内ミーティングのあたりから時間的余裕がなくなってきて、競技初日の前日に十分な準備をすることができない状態でした。幸い、遠征中の寝起きは良い方なので、Relay前日はとにかく寝て、翌朝少し早めに起きて準備をし、そこで余裕も戻ってきました。翌日からのTOMへの出席も他の人に変わってもらえたこともあったので。
競技結果はRelay、TempOはなんとか崩壊は免れた、といったところですが、PreOはひどい結果でした。PreO Day1は競技中からまったく対応できていない実感があり、結果もその通り。全然時間が足りず、地図と現地を対応させるスピードが大きく世界とかけ離れている感じです。それでもPreO
Day2はDay1ほどはひどくなく、向上が見込めることを感じ取れたのは救いでした。
全種目とも結果は自分ができると思っていた最低限のレベルよりも悪く、かなりショックでした。
それでもなんとか今回遠征の収穫を探せば、今までまったく歯が立たずどう改善していけば良いか想像つかなかったTempOで決勝進出のために取り組む課題が見つかったこと、PreOもDay2では向上の可能性は感じられたこと、というところです。
ご注目いただいた皆様、応援いただいた皆様、ありがとうございました。
[WTOC田代の成績]
<Relay>
PreOパートを3人が継走(1レッグ13課題[コントロール])。制限時間は3人で165分。1走->2走の継走後、2走がPreOパート競技中に1走がTempOパート競技。2走->3走の継走後も同様。3走PreOパート終了後、全選手のPreOパート終了を待って、その時点までの成績の逆順に3走がTempOパート競技。
PreOパートの誤答1コントロールにつき60秒のペナルティー加算+TempOパート(5課題x2ステーションx3人の計30課題[コントロール]を回答するのにかかった秒数(誤答1コントロールにつき30秒のペナルチー加算)の少ない方が上位。
1位 チェコ 351秒
2位 イタリア 385秒
3位 スロバキア 393秒
19位 日本 828秒
1走茅野 265秒 <- 60[PreO誤答1] + 205秒( 88秒+120[TempO誤答4])
2走小泉 231秒 <- 120[PreO誤答2] + 111秒(111秒+ 0[TempO誤答なし])
3走田代 332秒 <- 120[PreO誤答2] + 212秒( 92秒+120[TempO誤答4])
<TempO(予選ヒートA)>
5課題x6ステーションの計30課題[コントロール]を回答するのにかかった秒数(誤答1コントロールにつき30秒のペナルチー加算)の少ない方が上位。
1位 Pavel Ptacek チェコ 216秒
18位 Guntars Mankus ラトビア 366秒
------- Border -------
40位 田代 480秒
第1ステーション 61秒 (31秒+30[誤答1])
第2ステーション 71秒 (41秒+30[誤答1])
第3ステーション 92秒 (62秒+30[誤答1])
第4ステーション 43秒 (43秒+ 0[誤答なし])
第5ステーション 123秒 (63秒+60[誤答2])
第6ステーション 90秒 (60秒+30[誤答1])
<PreO>
Day1:40課題[コントロール]+Day2:33課題[コントロール]の正回数(ポイント)の多い方が上位。制限時間はDay1:134分、Day2:111分。同点の場合は3課題x2ステーションx2日の計12課題[コントロール]を回答するのにかかった秒数(誤答1コントロールにつき60秒のペナルチー加算)の少ない方が上位。
1位 Jan Furcz スロバキア 71ポイント(38+33) 66秒(30+36)
2位 Antti Rusanen フィンランド 71ポイント(39+32) 74秒(24+50)
3位 Bjarne Friedrichs ドイツ 71ポイント(38+33) 91秒(36+55)
86位 田代 52ポイント(27+25) 222秒(113<-53秒+60[誤答1] + 105<-45秒+60[誤答1])
初日Relay出走前の日本チーム(右端が筆者)
開会式会場の日本チーム(右端が筆者)
最終日PreO Day2、タイムコントロール競技中の筆者