第13回世界大学オリエンテーリング選手権大会報告書

宮内 佐季子
2003年度京都大学卒

報告書


私は陸上部時代の経験から、選手がお互いにマッサージをしあうことが大切だと思っています。人にマッサージをすることによってどこの筋肉を使って走っているか意識するようになると思うからです。そして、ユニバーではオフィシャルの方々が必要なときはマッサージをしてくれると言ってくれてはいましたが、オフィシャルの人数に対して選手の数が多く、時間を自由に使おうと思ったら自分たちでマッサージをできた方が良いのです。

しかし選手の中にはマッサージをできる人が殆どおらず、また国内での合宿では夜にもメニューがあり、消灯時間が決まっていることが多かったため、マッサージをみんなで覚える時間がありませんでした。

ユニバー期間中私は番場洋子、田島聖子、宮内佐季子の3人部屋で過ごしました。この3人と加藤弘之はユニバーの前にチェコの5日間大会に参加し、そこでレースを走った後にたっぷりとあった時間を使って、みんなにマッサージを覚えてもらいました。最初は私だけがマッサージをできたので、一人の左足を私、右足を他の人がいちどに同じようにマッサージをし、それで覚えた人が他の人とペアになって一人の足をマッサージして教える、という方法で全員がマッサージを覚えました。そしてユニバーが始まる頃には私たちの部屋は3人ともマッサージが上手になっていました。

レースを走って帰ってきたら適当な時間にマッサージを始め、各自、今日のテラインは足場が悪かったから特に足首周りの筋肉が疲れている、などと注文を出し、マッサージをする方は筋肉を触ってそこの筋肉が疲れていることを確認しながら、足場の悪いところでその筋肉を使って走っているイメージをする、というようなことをしていました。また、明日のテラインは砂地があるから太腿の裏が疲れそうだ、などということもマッサージをしながら話していました。マッサージをしてみたら意外なところが疲れていた、ということもあり、有意義だったと思います。

シャワーを浴びる時間の関係でオフィシャルの加賀屋寿理さんに片足を担当してもらったこともありましたが、何よりも自分たちの体を自分たちで管理するという意識を高く持てたことが良かったと思います。

ユニバーに限らず、長期遠征を計画している人は出発前にお互いにマッサージをできるようになっておくことをお勧めします。


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