私がオリエンテーリングをする上で一番足りていないのは体力でした。走りこむのが最善ですが、足が痛かったこともあって量をたくさん走ることはしませんでした。そのかわり今までと違ったことは、筋トレをすることと、短いダッシュを多く採り入れたことです。
もちろん、これで体力がつくことも無く、これ以上下げないように維持するという感じでした。
セレクション後はユニバーに対して具体的目標は無かったのですが、徐々に自分が走りきれて集中できるショートに力を入れようと思い始めました。最初はクラシックの長さが悩みの種でしたが、苦手な方をみて悩むより、得意な方で勝負を楽しもうと思いました。(クラシックをすてたわけではありません。)おかげで5月の最初の合宿では、周りの人たちに圧倒されて気持ちが萎えていたのですが、その後は徐々に前向きになってレースに取り組んでいました。
ユニバーの3週間程前に日本を発ち、チェコで開かれたイーチン5日間大会・南ボヘミアン3日間大会へ参加しました。この期間、日本でもOLの機会は多くあったのですが、早く海外に出てしまった方がOL以外の事は考えなくてもいいから気持ちが楽かなと思ったことと、純粋にチェコの山へ入ってみたかったからです。
実際、OL以外のことでのストレスはほとんどありませんでした。時差ボケも5日間大会後にはなおって、食事や宿の状態にも慣れていきました。ただ、逆にOL(ユニバー)の事しか考えない状況にいると、息苦しくなってきて、日本にある気分転換がしたくなりました(ホームシック)。それに加えて(これはユニバー中気づいたのですが、)8日ものレースをこなしたこと、外国人選手と一緒に山にいるのが当たり前になったことで、ユニバーのレースでの緊張感が弱くなってしまいました。
初日のクラシックは、自分の中での一番あってはならないパターンにはまってしまいました。体力が無いので、後半なんとしても耐えなければならないと思っていたのに、給水後に集中力もきれてオリエンテーリングになりませんでした。
ショートは、テラインが随分違うこともあって気持ちの切り替えがうまくいき、速さはなかったけれど、ほぼ自分の思った通りにまわってくることができました。運も良くボーダーで通過しました。そして決勝、これもありがちなパターンにはまりました。予選はA決勝へ行くためだったのに、予選後には目標達成後の気分に陥りました。自分の中ではまた気持ちを切り替えて、決勝は思いっきりいこう!と決めたのですが、全体的にだらだらとしたレースになっていました。
最終日のリレーはクラシックのリベンジでもあり、最後のレースだから悔いの残らないようにと思っていました。リレーは代表で来ていることを強く感じて、メンバーや応援してくれている人達のことも意識したので、前の3レースよりは緊張感がありました。程よい緊張感は集中力を高めて、全体的にまとまりのあるレースができたとほっとしていました。結果はペナでした。クラシックでの後半給水後大ミスに続き、後半給水後ペナでした。
結局、集中力がきれないようにするには体力が必要でした。自分のオリエンテーリングのバランスの悪さをまたまた痛感しています。と同時にいい部分も見つけているので、伸ばしていきたいと思います。まずはバランスをとっていきたいです。
私が言うのもなんですが、日本はもっといける!と思いました。去年JWOCに行った時は手も足も出なかった、という感じでしたが、ユニバーでは少し前が見えた気がしました。実際、塩田さんや番場さんの走りは力強かったです。レベルアップして、今年よりもっと高いレベルで戦っていきたいです。また、今回のテラインはトレキャンで入ったり地図読みしてきたものと随分違ったタイプのものでした。ひたすら似たような地図でトレーニングするだけではなくて、どんなものでも対応できるようにしていくことが大切だと実感しました。
良かった点です。今後も続けてほしいです。
これからはショートだけでなく、クラシックを走りきれる選手になりたい。二年後のユニバーには、全体的に高い目標を持って臨みたい。今年は、愛知インカレで勝つために対策を練っています。
コーチの皆さん、一緒に遠征したみんな、OLK(杏友会)のみんな、友達、家族などなどたくさんの人へ。ありがとうございました!私はやっぱりオリエンテーリングが大好きなので、これからも楽しんで続けていきたいです。