4月半ば、セレクションに通過しました。 それまでまったくユニバーに行くなどということを考えていなかったためそこから準備が始まりました。 今回女子は番場さん以外みんな同期だったので、インカレで競った人たちがチームメイトになると思うと、 すごくわくわくして楽しくなりました。
リレーに出る、というのがまず一番の目標でした。 個人戦の目標はトップ130%に設定しました。 私は数字にこだわることはどうしても性に合わなくて、むしろやる気が減退してしまうのであまり考えたくなかったのですが、 周りからのプレッシャーもあり(?)一応便宜的に設定しておきました。 ほんとの目標は常に自分のベストレースです。
2ヶ月という期間はあまりに短いものでした。 速くなりたい、でも今のオリエンではダメなんだと思ってスタイルを変えようとしたらどんどん自分の中で何が正しいのかわからなくなってきて、 今まで速くはないけどミスが少ないから持っていたようなものなのに、毎回爆裂するただの遅い人になってしまいました。 もはやリレーとかどうでもよくて、まともに走れるようにしなきゃとあせるばかりでした。 合宿などで爆裂する原因として、一番に考えられたのが距離感の欠落でした。 今まですべてファインでやっていたのをラフにする区間を作ろうとしたせいです。 歩測が使えていませんでした。
今回一番感じたのは、私は基本が全くなっていないということです。 今までのオリエンを壊しても、基本ができていないせいでうまく組み立てられなくなってしまいました。 ユニバーまで時間もなく、なんとかもとのオリエンテーリングに戻すことに集中しました。 けれど、もともとそんな速くなかったかも、こんなもんだったかも、と思って自信もなくしていました。 その一方で、きっと噛み合うときが来ると信じていました。
体力的なトレーニングに関しては、何とか毎日時間をとろうとしましたが、5月中は余裕がなく、週に2回くらいしかトレーニングしなかいこともありました。 精神衛生上よくありませんでした。 6月に入ってからはなんとか走れるようになってきたものの、もう1ヶ月では効果は現れないかもなどとマイナス思考になっていきました。 チェコはスピードが必要なので、トレーニングの最後にダッシュをしてみたり、時間がないときはインターバルをしたりしました。 週1回筋トレもしました。 でも、あまり長い距離を走るトレーニングはできていませんでした。
地図読みはいっぱいしました。 それだけが心の支えになっていたと思います。
ロング、ミドル、リレー(MIX)を走りました。
ロングでは1ポでいきなりツボりました。 藪の中のコントロールで、難しそうだから道を回って確実な植生界の角からアタックしたのですが、 せっかく安全なルートを取ったにもかかわらずたどり着けませんでした。 初めのレースの初めのレッグということで舞い上がっていた部分もあるのかもしれません。 以降、恐くなってしまい、後ろ向きなレースとなってしまいました。
ミドルでは気持ちを切り替えて挑んだのですが、ロング以上にひどいレースでした。 距離感はつかめるようになったものの、丸の中に入ってから何度も爆裂しました。 本当に情けなかったです。
最後のリレーでは満足できるレースをしたかったのですが、やっぱりいくつかつぼってしまいました。 でも、3レースの中では一番まともで、いいレッグもあったと思います。
日本でできないことが海外でできるはずがない。 その一言に尽きると思います。 準備不足でした。 レースはいいところを探すほうが難しかったです。 今までお世話になった人や、ほかにもっとユニバーに行きたかった人のことと思うと苦しくなりました。 また、つぼってなくても遅い、そもそものオリエンテーリングが全然違う、ということを身をもって感じました。 きっと私は海外の選手とは逆のことをしてるんだろうと思います。
準備期間中、気持ちが途切れてしまったことが一番の反省点です。 あせればあせるほどうまくいかなくて、どんどんマイナス思考になっていきました。 6月に入ってから持ち直したものの、ちゃんと準備できなかったという罪悪感が心の中にあり、うまく切り替えができませんでした。 ほんとにいろいろな人に申し訳なかったです。
とてもいいチームに恵まれていたと思います。 みんなで話し合いして、地図読みして、もう一度インカレが来たみたいでした。 ほんとに感謝しています。 精神的に支えられたときもありました。
みんなでマッサージ大会ができたのはとてもよかったと思います。
加賀屋さん、寿理さん、今まで支えてくださったスタッフの方、アドバイスくれた方、
トレに付き合ってくれた人、すべての人に感謝しています。 ありがとうございました。