ひどい捻挫、卒業研究、学生選手権、就職、親戚の自殺、WOC運営、クラブカップ、ワールドカップ、
退職、転職、引越、自律神経失調、交通事故、骨折などあった。
学生選手権では勝利するための精神を、WOC運営とワールドカップではワールドクラスの選手の凄さを、
退職・転職ではフルタイムとしての壁と無力感を、交通事故では疲労管理の大切さと社会の仕組みを、それぞれ知った。
それ以外はプライベートなので、割愛する。
現在はパートタイムとして働きながら、週に14-17時間のトレーニングを行っている。
フルタイムに比べるといわゆる不安定な生活だが、十分なトレーニングと本を読む時間、
食事をする時間そして周囲の理解と協力を得ることができているので、よい。
種目 | トップ | トップタイム | 自己タイム | 比 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|
Long | Smola Michal(CZE) | 1:22:58 | 1:56:24 | 131% | 60 |
Sprint | Oystein Kvaal Ostebo(NOR) | 0:14:43 | 0:19:51 | 135% | 54 |
Relay | Svihovsky Jaromir(CZE) | 0:38:50 | 0:50:48 | 140% | 18 |
種目 | トップ | トップタイム | 自己タイム | 比 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|
Long | Smola Michal(CZE) | 1:12:31 | 1:35:33 | 132% | 62 |
Sprint | Oystein Kvaal Ostebo(NOR) | 0:14:07 | 0:15:51 (DISQ) |
112% (DISQ) |
失格 |
Relay | Fabian Hertner(SUI) | 0:39:14 | 0:44:11 | 113% | 17 |
Long、Sprintともに、個人レースは発熱と鼻炎に悩まされる。
レース中気が遠くなるような瞬間が何度かあったLongと比べると、幾分症状の軽くなったSprintはそこそこのタイムで走る。
DISQに関しては後述。
Relayは体調の回復と共に、そこそこのレース。スペクテーターズコントロール後、頭がもうろうとしてきて集中を欠き、2分程度のミス。
体が回復しきっていないため、やはりレース後半は周囲との差を感じる。
2004年はルーティンに従いまずまずの量をこなす。週に9~11時間程度。何があってもほぼコンスタントにキープ。 就職した2005年度は量も質も低下し、10月のワールドカップ最終戦を境にほぼ0になる期間が3ヶ月。 1月の転職と同時に週10~14時間を確保。5月頭の交通事故に伴う骨折で質が低下。 エアロバイクなどでしのぐが、脚筋力の低下が著しい。7月中旬に渡欧。 渡欧前にフィジカル面でのベースアップを終えておく予定だったが、予定から2ヶ月遅れの状態。 開催地では、オリエンテーリングを中心としてテクニカルなトレーニングを重ねるとともに、スロバキアのテレインや生活への適応を図る。
日本との大きな違い。
それ以外は日本で意識していることと大差なし。
世界のスピードが、ロングディスタンスにおいて5min/kmにまで及んでいる事に驚く。私の想像を超えるパフォーマンスを見せ付けられた。
脚筋力の低下に最後まで悩む。登り直後の走りで差を広げられた。心肺の持久力はおそらく大学選手権においては並。
しかし、風邪の影響で詳細は良くわからない。
課題はおおむねクリア。ただし、方向維持の正確さを増さなければ素早く動けないため、最後まで強く意識。
生活面でのストレスはまったくなかった。オーガナイザーもその多くが知り合いとなっていたため、気になることはすぐに相談することができた。
私の鎖骨骨折を含め、本大会までに、多くのメンバーが怪我を経験する。
女子は怪我以外の事情もからみ、リレーの控えメンバーがいない状況だった。
男女ともにチーム全体としての方針や目標が定まらない期間が長かった。
怪我をコントロールする事が、チームビルディングにもつながる。
今回のテレインは日本人にとっては対応しやすかった。
世界にはすごい選手もまた多く、そのような選手に囲まれてオリエンテーリング中心の生活をするという緊張状態への対処をふくめて、
メンバーはそれぞれの実力を出し切ったと考えている。
今大会は日本人でも特に対応しやすいテレインだったと思うが、次回はまったく違うだろう。
日本で言うと、「飯島防砂林」や「加賀海岸」あたりが類似していると思う。
これらに比較的近い新潟大学、金沢大学、宮城学院女子大学、東北大学、岩手大学、岩手県立大学の選手には、
現地において充分活躍の可能性があると思う。
だが、選考レースとその後の合宿で彼らが交通や費用といった問題を抱えているのは明らかであるので、
この点を、スタッフも含めて、解消する努力が必要だろう。
今回のユニバーシアードのメンバーの数人は、2003年のJWOCへの出場経験がある。
次回はこのメンバーを中心にして、チームビルディングを進めるとよいだろう。
今回もクラブの仲間や大学OBOG会、職場の同僚をはじめとして、多くの方々にご支援いただいた。
この場を借りて御礼申し上げます。また両親には心配をかけっぱなしで、骨折で生活に不自由していたときにも大いに力になってもらった。
どうもありがとう。
以上