Subject: Re:リマインダ][重要]インカレスプリントのアンケート 山川です。インカレスプリントのアンケートに関して明日締切の前日となってしまいましたが、 学連加盟員である皆様が色々考えて意見を言う上での背景とかもう少し説明させていただ きたく、このメーリス上を使わせていただきます。  長いのでweb掲載とかが本来なら適当なんでしょうが、自分のwebは身内とはいえ 人に依頼して作成してもらっているので、タイムラグが生じてしまいます。というもの直の お仕事関係者のみにはお知らせしていましたが、ここ数年遠距離介護状態であった認知症 を患った自分の父が、さる10/17に死去致しました。(ICLの後だったのでインカレには直に 影響しませんでした。) 葬式等はこんな状態なので身内のみで済ませて、敢えて外にはお知らせしなかったのですが、 そのおかげでタダでさえ忙しい実りの秋の時期に10日間ほど欠落期間を生じさせてしまい ました。まだ混乱のさなかで色々事後対応しているのですが、臨時幹事会の日程(11/8)は 待ってくれないので本日取り急ぎで話を展開させていただくこと、ご容赦下さい。 ==== インカレスプリントアンケート 締切 10/31  事業部作成のもの(学校単位) https://www.dropbox.com/sh/2xh2fj3lzvfhqrs/AADq7rcJzAUF1Jnm8d-CzQvua?dl=0  今回の実行委員長 山上作成(個人単位、来ていない人も回答可)  ★Webアンケート http://enq-maker.com/7U8wHQO (※締切:10/31) ===== 【総会決議の意味】  学連の主要行事の開催の是非について総会決議を取るということの意味を  今一度かみ締めて下さい。基本的に皆の代表である幹事中心に上の役の  人たちで決め事は行っていくわけですが、その中でも大きな行事、大きな予算の  執行については総会決議を要するとしています。それはとりもなおさず、その決  定に学連に関わる人全員で”責任”を持つということであります。  そして決定したからには、それが継続しないと全く意味を成しません。一回できれば  いいね、という問題ではないのです。特にスプリントという町や施設の中で行う  競技なので、その点のハードルや山競技の場合と大きく異なります。  (渉外面でのハードルが高いのはどちらも同じですが、性質が大きく異なるということ) 【不作為の責任】   昨年度(山本幹事長時代)の幹事会・総会で私が何度もポイントとして上げたス   ローガンです。もはや今の世界情勢の中でスプリント種目の公式競技化に見ない   振りをするのはもう無い流れでしょう。昨夏の海外遠征チームから、日本の取り組み   はこれで良いのか? という問いかけから始まって、9月幹事会で突然の切り出し、   10月総会で議論に乗せ、翌3月の実験大会開催までこぎつけたものの、ミドル&   リレー実行委員会にとっては降って湧いた大ごとで、独自に開催する道しかなかった   のですが、大雪の影響もあって本業の方も大きく影響を受けていたので、スプリント   に割ける時間はさらに少ないものになり、あのように超バタバタの運営になりました。   結局、ずっと不作為でいたことに風穴を開けたということでしかなかったかもですね。   学連も30年以上の歴史を積み重ねていますから、初期の頃のようにそうそう強引   なこともできず、皆が納得できるような運営を示してから改めて考えようということで   もう一度試行大会を開催することとなりました。(6月の東大大会で臨時で総会を   集めておきながら至った結論)    さて、それで今の世界の情勢の中で、学連はインカレスプリントを公式に立ち上   げるか否かの公式決定を迫られているわけですが、否決に回るにしても否決するに   たる合理的な理由が必要です。ただ大変だからとか行かないからとか財政的に   見合わないからだけが理由では合理的に足る理由とはいえません。なぜなら、これも   オリエンテーリングの一種目だからです。学連やインカレの継続性の観点から   やらない方が正しいということをちゃんと説明できないといけない訳ですね。説明できない   のであれば、目の前にある障害は乗り越えなければいけない課題ということに   なります。それが実は結構大きな壁なので、深い議論が必要になってきます。    今回の試行大会では、運営はそれこそきっちりやるぞと気合を込めて準備しましたので   やっと加盟員の皆さんもフランクな議論の場に立ってもらったと考えています。    3月のはそういう環境に自分を追い込んでいったのも反省点ですが、一人で全部   抱えては、この種のイベントは決して成功しません。今回の試行大会は地図もコースも   別の人中心で自分は外からコントロールできる立場であったのもとても良かったと   考えています。(それでも作図の整合性についてはファイルを提出してもらってから   細かすぎる表現とかコントロールしまくりでした。これらの作業は1週前を切ってか   らで、しかも思いの他多くの時間を要しました。) 【全日本との併催はもう無い】   昨年の幹事会・総会資料でも何度も展開しましたことをおさらいしておくと、5年前に   学連は一旦インカレスプリントの開催を否決しています(幹事会レベル)。その時の   流れが、全日本との共催路線だったのですが、その路線選択が今となっては正しい   選択ではなかったようにも思います。当時の担当者間ではそういう議論の流れだった   のですが、学生の実質が伴ってこなかった。「学生の部」としてしばらくご一緒させて   頂くことで灯を消さずにおこうという選択をしたのですが(お互いに経費的には持ちつ   持たれつになることを目論んで)、結局年数を重ねるに従って却って主管県協会に   学連は大きな迷惑を掛けてしまうことになり、昨年度からその道はやめています。    学生の中で価値を見出せないものは結局継続不可ということなのですが、迷惑を   掛ける前にもう少し早く決断しておくべきだったかなとも今思っています。インカレ   スプリントをやるならやるで、学生の中で他の種目と同様に価値があり同じように   選手権を目指す、同じように応援してもらえる、そういう大会でなければなりません。 【一番の価値は何なのか?】    とは言ってみたものの、インカレスプリントの継続開催には大きな壁がいくつも   立ちはだかります。それらを全部解決しなければならないとなると、回答は明らかに   ”開催不可能”になってしまいます。(a)絶対譲れない最大価値、最大判断基準となる   事項、(b)最大努力はするが、そこそこで解決する問題、(c)ほとんど目をつむって   あえて突っ込まない問題、これらに切り分けて解決していかないと継続性は見えて   きません。上のアンケートの自由欄ではこの辺にまで、それぞれが考えていることを   述べていただければと思います。   学連としては、学生の大会のなのですから最大価値は    「大勢の中で見られている、大勢の応援がある、皆の代表として走る」   そういう環境こそが一番大切であると私は考えています。皆さんはどうですか?    今JOAニュースとかで語られているスプリントの競技性(公正さ)という観点も   最大努力はするにせよ、上の分類アイテムでいうと(b)であるという考え方です。   今回の試行大会でも人の障害という点では必ずしも公正公平は競技を提供できた   とは言えないものでした。しかしそこでこれ以上ハードルを上げてしまっては、そのことが   継続性の障害になってしまいます。ルートチョイスの多様性についても同様です。 【想定される問題】   まあこう書いていても、来年のことが議論のあとから初めて準備するわけではなく、私   レベルでは勿論水面下で本当にできるのかどうかそれなりに動いているわけですが   (ダメな場合の次善策も当然打ちます)、今後いくつかの問題が想起されます。   それらについても特に大きな問題で想起されるものについては今回の総会までに   加盟員レベルでも議論できていればと思っています。(アンケートの自由欄に忌憚   なく思っていることを記入していただければ幸いです)   1.ロングとは別会場でインカレスプリントを行わざるを得ない場合     インカレスプリントを継続してやると決めたら、それが優先アイテムになります。     モデルとか開会式とかテクニカルミーティングより上位の優先順位にくると     いうことですね。もちろん人が集まる場所でしか意味がありませんから、     ロング会場から近くで探すということになります。その時にモデルがなくなるかも     しれない、ということですし、別会場になった時に余計にかかる経費についても     学連はちゃんと考えないといけないということになります。     ミドル前日という選択肢もありますが、モデル開会式とあわせてスプリントでは     そもそも同日に3つもの重要イベントできるのかという感想を強く持ちました。     おまけにミドル&リレー実行委員会の仕事量にさらにスプリントを加えるのは     現実的に相当厳しい、ロングの開会式はもっと簡略なものだし、やらない場合も     あるので、ロングのモデルとスプリントなら並立可能という判断が今回もありました。     (その時に、時間設計の基本的思想が違うトレイルは併設大会とはいえ、今回     は3連休だったので別の日にやっていただくとしました)   2.公正さの問題     翌週の全日本スプリントでも、アナウンスでどこまで競技情報をしゃべってよいのか     という問題が若干あったような話を聞きました。今回の試行大会ではこのような     情報は全部観戦ガイドの方に詰め込み、アナウンスでは競技に影響のあるような     内容はしゃべらないということを事前に申し合わせていました。あの観戦ガイドは     今後も必要欠くべからざるものとして位置づけていければよいかと考えています。     加盟員の皆さんもこの点について、該当箇所で思うところを述べて下さい。 人の障害による公正さの問題では、直の案件となったテニス場付近の話の他に     会場付近のチョイス上ありえるルート上に観客が沢山いた件なども挙げられると     思いますどこまでコントロールすべきかは非常に繊細な問題です。   3.運営リソースの問題     さて私も他の仕事を中断してこのような長文を書いていますが、本件で学連内の      推進役である山上実行委員長も大西技術委員長も平日は日が替わるまで勤務     しているような状況でいっぱいいっぱいの中で学連の仕事に当たってもらっています。     (その点は前の西脇前委員長の時代から同じ、いやずっと前からそうかな)     臨時幹事会まででどこまで資料整備できるかどうかも怪しいのですが、正式会議の     日は待ってくれません。実は大きな問題があるのです。(今回のアンケートでも     この点についての設問はありませんので、自由欄でお答えいただけたらと思います)      それは学生役員動員の是非についてです。これについては私と若手実行委員の     世代とでは大きく意見が異なっています。若手実行委員の間では、現役学生には     競技に専念できる環境が必要ということで、OBの間で何とかすべきという意見が     大勢です。私は、スプリントの安全管理公正さ管理の面で、当日の有人コントロール     とかは学生であっても良いと考えています。環境によっては、森でのイベント以上に     当日の運営で役員の動員が大勢必要なことは十分今後想定できます。それらを     スプリントの実働時間のみ一部の学生を拘束して役員に当たってもらうという     ことは是か非かという問題です。オリエンテーリング界では非という流れが多いよ     うにも思いますが、陸上の世界では選手として出場出来ない者は普通に役員として     使われます。この点オリエンテーリングでは一般クラス・全員参加という競技形態     が考えに影響しているのでしょうが、継続性に当たっては今一度考えたい問題です。       加えて、OBのボランティア活力だけでは解決できない場面も今後十分想定でき     ます。その時にはプロ資源に頼らないといけないのですが、その時の財政基盤     についても議論しておきたいと思います。このことで都度総会を開くわけにはいき     ませんが(多分幹事会決済可能枠でスプリントなら解決できると踏む)、折角臨時     総会を召集するのですから、予算の執行体制について一度は総会で取り上げて     おくべきかと考えます。   4.コントローリングの問題      スプリントイベントのコントローリングは、判断内容が森でのイベント以上に多岐に     渡り、前述したようにすべてを採用するわけにはいきません。十分な経験と識見に     裏打ちされた判断が必要で、今の技術委員会から派遣されるアドバイザ制度     (これも最近は教育的配慮の側面が大きい)では走り出しは機能するとはとても     思えないですね。この辺についても人材養成面も含めて突っ込んだ話し合いが     必要な内容だと思います。自分が今回の試行大会のように現場に直に立たない     のであればしばらくは必要な役割はこなせるかと。しかしその後のことを考えて     養成面もプログラミングしないといけないことは言うを待たないです。   5.初見ネタは結構重要     旧マップ(JSOM)があるというのはそれほど問題になりませんが、JSSOM地図     にしてこそ判るネタというのは初見で瞬断求めてこそこの競技の特質だと思います。     今回の試行大会では1-2のレッグなどがそれに当たりますが、正解を知ってしまえ     ば、それ以降のレースの興味は半減します。初見ネタであるということは、かなり     重要なアイテムですが、それでも私のスタンスはJSSOMがある場所であっても、     継続性こそが一番重要な判断材料であると考えています。   6.世界でもまだ進化中の種目     私がこの種目の日本での国際大会に関わったのは、もう10年以上前の、立川の     昭和記念公園で開催されたパークOツアーでしたが、その頃強調されていたことと     今強調されていることではかなり内容が変化しています。今後も今の価値観で     ずっと続くということは考えづらく、IOFの世界戦略(オリンピックに採用されるよう     に)として位置づけられている、今後も変容していくことは十分に想定されます。     我々も十分に外の世界にアンテナを張り、その上で学連として継続可能なスタイル     を模索していくことになるかと思います。 ということで、もっと3月10月の実例挙げて説明もしたかったのですがこの辺で私の 提供可能な時間も限界です。加えて、6月の臨時総会前には十分は討議資料を 用意できず申し訳なかったです。加盟員の皆さんは学連の将来、君たちの10年後の 後輩になる人たちのことも考えて、しっかり考えて意見して下さい。 よろしくお願いします。  ----- Original Message ----- From: 宇井賢 To: uofj-ml@orienteering.com Sent: Tuesday, October 28, 2014 5:29 PM Subject: [uofj-ml:01132] [リマインダ][重要]インカレスプ?リントのアンケート 各大学渉外の皆さま 日本学連幹事長の宇井です。 10日ほど前に流しましたが再送させてもらいます。 締め切りが近づいているので忘れないようにお願いします。 ↓↓↓ 先日行われたインカレスプリントに対するアンケートを取ります。 下記からダウンロードし、大学ごとに意見を集約して、早いですが[10月31日23時59分まで]にrsngn1@gmail.comまで送ってください。 その後、その意見をもとに臨時幹事会、臨時総会で議論を行い、インカレスプリントの是非について決めることになるので、あまり時間はありませんが各大学はっきりと意見を出していただくようお願いします。 https://www.dropbox.com/sh/2xh2fj3lzvfhqrs/AADq7rcJzAUF1Jnm8d-CzQvua?dl=0 以上です。 -- 京都大学工学部物理工学科 エネルギー応用工学コース 平藤研究室 4回生 宇井 賢 (Masaru UI) 電話番号: 080-6920-3892 mail: rsngn1@gmail.com