以下のガイドラインは、現在日光地区にのみ適用されるものです。
2003年3月9日に、日本学生オリエンテーリング連盟(以下、日本学連)所属の加盟校が、
テレイン「日光所野ver.2.01」内で、地元住民との間にトラブルを起こしました。
ただしこのトラブルには、それまでの日本学連によるテレイン運用の甘さも影響していました。
このトラブルを受け、日本学連理事会(以下、理事会)は、地元との関係が改善されるまで、
日光地区テレイン使用を控えるべく、日光地区全域のテレインをクローズする決定を行ないました。
1年を超えるクローズ期間とその間の渉外活動を経て、地元と日本学連の関係は改善されたと理事会は判断しました。
2004年度日本学生オリエンテーリング選手権大会ミドルディスタンス・リレー競技部門は日光地区で開催されます。
選手権大会の開催を控え、日本学連は6月5日の日本学連幹事会において、
7月1日をもって日光地区を開放する決定を行ないました。
しかし、今後のテレイン使用において、学生が同様のトラブルを起こした場合、
日本学連は、日光地区テレインの使用を永遠に禁止する処置を行ないます。
特に注意するべきは、その場合、選手権大会も例外なく、開催を中止する事になるということです。
学生の適切な活動とマナーを期待します。
日本学連は、日光地区テレインの適正な利用のためのガイドラインを、ここに発行します。
テレインを使用する活動の主催者は、以下の手続きを行います。
以上の手続きを行なった活動は、日本学連が契約する損害賠償保険の対象となります。
この損害賠償保険は、規定の手続きを行なった活動において
第三者(参加者を含む)が被る人身事故、ならびに物損事故を保障するものです。
テレイン使用者が活動中にトラブルを起こした場合、届出の有無に関わらず、日本学連は事態の収拾を図ります。
テレイン使用者が、地区学連事務局から受理証の発行を受けていない場合、
日本学連は活動を行った者と地区学連に対し、罰則を課します。
罰則は日本学連総会において議論、制定されるものですが、想定される具体的な例を以下に示します。
日本学連事務局から必要枚数の地図を購入します。
テレイン内にある道路の大半は作業用の林道です。
そのため、自動車の扱いに関しては、最大限の配慮を必要とします。
オリエンテーリングに使用するコントロールは、林業にとっての「異物」です。
そのため、オリエンテーリング目的のものであるとはっきりわかるような配慮を必要とします。
自分たちが残したものは、誰も回収しません。
撤収の際、現状を回復させる配慮を必要とします。
山林美化に協力し、テレイン使用の感謝を伝えることができたら、すばらしいことです。
以下の注意事項を守ること。
万が一地元との問題が生じた場合は、速やかに連絡してください。
連絡先は活動届出受理証に記載されています。
相手の氏名、連絡先、問題の経緯などを速やかにかつ正確に報告すること。
日本学連はトラブルの解決のため、速やかに行動します。
以後、テレインの使用者は日本学連の指示に従って行動すること。
オリエンテーリングは、地元の方の理解があってはじめて行なうことができるスポーツです。
競技する山林はオリエンティアが地元の方々からお借りしているという気持ちを忘れてはいけません。
永続的な日光地区でのオリエンテーリング活動のために協力をお願いします。
また、学生の競技環境を維持すべく、日本学連は日々の努力を重ねています。
加盟員のみなさんは日本学連の一員であるという自覚を持って
オリエンテーリング活動を行なってください。