第9回世界大学オリエンテーリング選手権大会報告書

金田 収子
静岡大学

報告書


卒業を日前に控え、これからオリエンテーリングとどのように関わってゆくか、積極的なVlSIONがもてずにいたころにユニバーシアードのセレクションがあった。積極的に行きたいというよりは、自分の力が通用するならという運まかせの面があった。

セレクションレースには結果よりも群馬インカレのテラインに対する雪辱戦という気持ちで挑んだ。その分集中していたとは言えるかもしれない。

ユニバーシアードはとにかく楽しかったの一言に尽きる。日本国内では、もちろん上を見ればキリがないのだが、ある程度の成績は出せるようになり、(これはどの段階でも言えることなのだが)満足してしまえばしてしまえるという気持ちも迷いの中であった。しかし今回、言葉も文化も練習場所も全然違う、世界の人たちが秒差で競いあう中で走る楽しさを実際に肌で感じることかできた。国内で勝った負けたと言っていたことがちっぽけなことに思え、なんて狭い世界だったんだろうと思った。あと5分速ければ10位も上がるとか考えることが刺激的でとても楽しかった。

あと何をどのようにすれば、世界のトップの人たちのように走れるのか、現時点ではさっぱりわからない。しかし大学2年の秋に、私には何かが足りないんだと必死にその何かを探し、カベをのりこえようとしていた時以来の、新たなかなり高いCHALLENGINGなカベを見つけ、ワクワクしている気持ちは、はっきりと意識している。


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