挨拶
第34回筑波大学オリエンテーリング大会にエントリーしていただき誠にありがとうございます。本大会は2年ぶりの筑波大大会であり、そして6年ぶりの山での本格的な大会となります。
はじめに、矢板市の皆様に心より御礼申し上げます。地元の方々のご厚意により新規テレインでの開催となりました。また、地元企業からは多大なるご協賛をいただきました。いずれも本大会には不可欠なものです。矢板市役所をはじめとする関係者の皆様のご理解とご協力に深く感謝いたします。
そして、日本学生オリエンテーリング連盟の新たな試み、有限会社ヤマカワオーエンタープライズの挑戦に重ねて御礼申し上げます。この試みがなければ、地図調査及び作成のノウハウをほとんど持たない私たちが今この時に大会を開催することはできませんでした。
さて、筑波大学オリエンテーリング大会は1978年に初めて開催されてから、本大会で34回目を迎えます。昔は毎年開催され伝統的な学生大会と認識されていたであろう筑波大大会は、部員の減少により一時途絶えてしまいました。しかし先輩方のたゆまぬ努力により復活し、本大会に至ります。
第34回大会は皆様の目にはどのように映るのでしょうか?
ここまでの道のりは大会の運営経験がない私たちにとっては先行きが十分に見えず、不安の多いものでした。そんな中で予想を超える多数のエントリーをいただき非常に驚いております。参加者の皆様に満足いただけるよう、運営経験の少なさを言い訳とせず準備を進めておりますのでご期待いただければと思います。そして、筑波の勢いを少しでも感じていただければ幸いです。私たちにとって第34回筑波大大会は大きな3歩目になるかと思います。
それでは前人未踏の矢板の地で皆様のお越しをお待ちしております。
筑波大大会の6年ぶりの山での大会開催準備に一緒に汗を流すことができたことを非常に嬉しく思います。
思えば、私がオリエンテーリングを楽しみ、一緒に青春を謳歌した頃、筑波大は全国の大学クラブを先導する強豪校で、私の出身大学のクラブも筑波を模範としていました。今も多くの友人と交流が続いています。一時期廃部の危機かというくらいに部員が減少し、心配されたのですが、その少なくなった部員のたゆまぬ努力で何とか持ち直してきました。元々体育会内の有力クラブで、うらやましい位の広い部室が前からあったのですが、昨年愛好会が部に昇格し、上昇機運の中、学連の新機軸のプログラムを早大・千葉大・東工大に続き導入していただきました。一緒に活動していく中、筑波の伝統はしっかりと息づいているなと思うシーンがありました。そうです、元々日本学連がオリエンテーリングという人様の土地をフィールドに行うスポーツを継続的に維持してゆこうとするとき、渉外活動が非常に重要なファクターとなるのですが、元々筑波大がやっていた手法を日本学連が取り入れたというのが、歴史的経緯なのです。そのオリジナルはやはりここにあったということを、彼らは自然に実践できていました。大会を開催するということは、よりオリエンテーリングの面白みを深くします。プロジェクトを通じて人を動かすこと、マネジメントすること、人間的にもより成長していきます。競技の裏側、提供する側のシステムを経験することにより、競技力向上の為のコアが見えてきたりもします。
さて、学連の新機軸プログラムは、この大会を成功させてそれで終わりというものではありません。これを利用して、強豪校の一員に復活し、インカレで一番高い表彰台に登る、そんな日がもうそこまで近くに来ている、そんな実感を心に、本大会への寄稿文と致します。