競技形式	個人によるポイントオリエンテーリング ミドル・ディスタンス競技
通過証明・計時システム	EMIT社製電子パンチングシステムを使用
使用地図	矢板市境林・高塩・館ノ川・山苗代地区 新規テレイン
作成	日本学生オリエンテーリング連盟
調査	有限会社ヤマカワオーエンタープライズ
縮尺	1/10000
等高線間隔	5m
走行可能度	4段階表示
地図表記	日本オリエンテーリング地図図式規程(JSOM2007)準拠
コントロール位置説明	コントロール位置説明仕様(JSCD2008)準拠
サイズ	A4
耐水性	透明のビニール袋に封入済み

　今回のテレインは、日本でのオリエンテーリングが始まって以来今まで一度もO-MAPとして公開されたことのないエリアである。大きな意味で高原山から伸びる尾根という観点でいえば北から（高い方から）「前高原（矢板塩田・矢板片俣・番匠峰古墳）」「矢板幸岡」とつづき、その南側になる。JR矢板駅、片岡駅から徒歩圏内。典型的な矢板テレインで、林業をしている里山テレインである。

　昔ほど全部が整備されたきれいな森というわけではないが、写真のように十分に日本の里山の原風景を残している。また、矢板テレインとしては、比較的緩い斜面が多く「番匠峰古墳」以上にスピードの上がるテレインかもしれない。そんな中緩急織り交ぜて、また植相の多用な変化の中、いかに戦略的にルートをとるか、ナビゲーション力が高く問われるテレインであるともいえる。この大会が、「毘沙門山」「矢板山田」に続き３回目の企画、フィニッシュを会場にできないテレインを学生クラブ大会用に開発、学連が地図管理をするというもの。

　この政策はインカレにつながるトレーニング（2015年度春インカレの最推奨テレインとなる予定）、渉外等環境整備という点でも、また財務面でも非常に功を奏している。主催クラブの地図制作にかかる負担は地図を購入するだけで、New MAPで 大会を開催できるので、ぜひ他の大学クラブもあとに続いてほしい。大会を開催してこそ一人前のクラブであり、提供する側に回ってこそ味わえるオリエンテーリングの深い面白みというのもある。地図制作は、ひさびさにプロマッパーの草分けである山川一人の作品になった。後進が育ち、各地で活躍をはじめ、インカレ含めて協業や若手中心の制作が進んでいくと思われる中、貴重な晩年の作品となるであろう。小説でいうところの、”書き下ろし、いきなり単行本”というところであろうか。分り易い芸術的なコンタ表現で、ファインなオリエンテーリングを十分に楽しんでほしい。いつの時代も、おNewのテレインに入るというのは非常にワクワクするものである。参加した方々の評価・感想を待ちたいところである。

　コースはテレイン内でも比較的走行可能度の高い部分を使っており、それ以外のところでは藪も多くあります。そのためルートチョイスの際は地形だけでなく藪をどう避けるかということも重要になってきます。矢板の中では比較的なだらかな地形であるため、スピードを出した状態でのナビゲーションが試されます。

クラス	難易度	対象	距離(m)	登距離(m)	優勝設定時間	参加人数
M20A	上級者	20歳以下	3.7	190	35分	20名
W20A			2.5	140		10名
M21A1		21歳以上	4.6	230		98名
M21A2			4.5	240		98名
W21A			3.4	180		46名
M35A		35歳以上	3.9	190		28名
W35A			3.4	170		5名
M50A		50歳以上	3.5	170		37名
W50A			3.0	160		3名
MB	中級者	無制限	2.4	120		17名
WB			2.3	100		5名

クラス	難易度	距離(m)	登距離(m)	優勝設定時間	参加費
OA	上級者	3.9	190	35分	一般:3,500円 大学生:3,000円 高校生以下:2,500円
OB	中級者	2.4	120
N	初心者	0.62	32	―	700円
G	初心者のグループ				1,000円

・N・Gについては体験会のページもご参照ください。
・Gは２〜５人程度で一グループとなります。参加費は１グループあたり1,000円となります。
・矢板市在住の方は参加費無料で参加していただけます。
・日本学生オリエンテーリング連盟賛助会員の方は参加費が500円割引となります。