目
次
1.挨拶
会長挨拶
幹事長挨拶
実行委員長挨拶と将来への提言
運営責任者挨拶
2.優勝者コメント
男子選手権・小林遼
女子選手権・高野美春
3.成績
成績および
ラップ解析
(別
窓表示)
4.入賞者ルート図(工事中)
男子選手権
女子選手権
5.学生運営者コメント集
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学生運営者コメント集
今回の再競技は、他の報告でもあるように選手権クラスのみの開催で、運営の中枢
にも現役の学生に活躍していただく貴重な機会となりました。各自感じた事を
記録に残しておこう、ということで、大会後一ヶ月に集まった記録が以下になります。掲載が遅くなり、時宜を逸してしまっているかもしれませんが、生の声と
して今後の糧として下さい。
(特に若手OBとしてこの先のインカレに関わる部分で:編者)
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インカレロング再競技運営反省
早稲田大学2年 千代澤健右
当日役割:会計手伝い
自分はこのインカレ再競技の運営で以下の3点の仕事に関わりました。
1.試走
2.資材準備
3.会計手伝い
以下、それぞれの仕事に対して思ったこと、感じたことを書き連ねていきます。
1.試走(1/16(日))
◇概要
この日は自分、大西さん(OB)、井上さん(OB)の3人しか来られませんでした。時間もあまりありませんでしたので、大西さんは
ME、自分と井上さんは
WEを各自1本走ることに。テープ巻き無しの状態でかつ前日の大雪による積雪(約15cm)(と自分の力不足)の影響でタイムは100分ちょっとでした。
試走後はコースについて気になることを地図に書き込んで大西さんに提出し、後日山川さんに渡してもらうことになりました。
このとき気になったのは、1:15000の地図上でビジュアル後の給水とゴールが被り、会場付近の地図がとても見にくかったことと、そのためにラスポ〜
ゴール間のルートがわかりづらいことでした(去年のミドルのことがあったので、特に)。この点に関しては、事前に要綱・プログラムで会場付近の動きを伝え
ること、当日のラスポ〜ゴール間のテープ誘導を厚く付けて対処しておりました。
◇思ったこと、反省
まず試走の人数が少なすぎると感じました。試験前で忙しいとか、もともと運営人数が少ないということはあるでしょうが、少なからず「遅い自分は参加しな
い
ほうがいいのではないか」と躊躇ってしまった人もいたからではないかと思いました(自分も試走に来ることを躊躇っていた一人なので)。確かに試走ではウィ
ニングを出すことも大事ですが、コースの状況を見て問題点を洗い出すにはとにかく人数いたほうがよいと思います。現役がもう少しいてほしかったです。
また、これは個人的な反省ですが、WEのコースを試走中、何箇所かのレッグでラップを計るのを忘れていました。もっと気をつけておくべきでした。
2.資材準備(1月下旬〜2/1(火))
◇概要
1月下旬頃に数回、学連事務局にて調達する資材が学連にあるかどうかの確認を行いました。また、2/1(火)には山川さんの車に、用意した資材を積み込
む
手伝いをしました。
◇思ったこと、反省
班長は各々仕事の段取りを決めるのに忙しそうだったため、ヒラで時間があり、かつ地理的に近い自分が事務局の資材確認を行いました。資材確認で、各資材
が
どういうものか、何に使うのか、何個使うのか、を班長がしっかり把握するのが大切だと思えました。個数までわからないと資材の準備ができないし、資材の確
定をする過程でインカレへのイメージが強化されたと思えたからです。
また、事務局にある資材を誰かがしっかり把握すべきです。コントロール番号札が学連にあるかもしれないということで2日くらいかけて探しました。結局事
務
局にはありませんでしたが、「無い」という情報がほしかったです。事務局長などが把握されているならいいんですが、もし把握されていないなら誰でもいいか
ら年に一度くらい事務局の中に何があるかを確認すべきではないかと思います(ついでに掃除も)。蛇足ですが、『ウォータージャグ』が『ポリタンク』と違う
ことを学びました。
3.会計手伝い(当日)
◇概要
競技前には、体育館内にて受付業務を担当。各大学代表者にバックアップラベル、レンタルEカード等渡しました。競技後は、ホテル前にて宿泊者に部屋の鍵
を
渡しました。
◇思ったこと、反省
受付業務は特に大きな問題もなく、スムーズに行われたと思います。気になったのはファストパス制度。事前のアナウンスのおかげか、ほとんどの大学が事前
に
宿泊費を払っていました。なので、事前に宿泊費を徴収することを前提として、システムを組んだほうがよかったと思います。たとえば、宿泊費未払いの大学は
強制的に体育館に残して支払わせるとか。あと、宿に入る時間を守らなかったり、自分の部屋番号がわからない大学が多かったです。せっかく大学毎のファスト
パスを作ったのなら、ファストパスに部屋番号とチェックイン・風呂・夕飯の時間を書き込んでもよかったかなと思います。
最後に
このインカレ再競技を通して自分が強く感じたのは、“ヒラ”こそ積極的に動くべきだ、ということです。試走に行ったとき、井上さんから、(再競技運営)
メ
―リスで現役の投稿が少ない、もっといろいろ発言してほしい、ということを言われました。自分も試走に行く前はメーリスに一回も投稿していませんでした。
インカレ運営なんてやったことないからわかんないし、役員でもないのに発言するなんて気恥ずかしい。そう思って、ちょっとした疑問があっても「ま、いっ
か。」と思いスルーしていました。でも、そうじゃない。わからないことをほったらかしにしていたら、いつまでたってもわからない。特にやったことのないイ
ンカレ運営なんだから、なおさら。後で困るくらいなら、「何、こいつヒラのくせしてこんな細かいとこ気にしてんの?超KY。」と思われてもいいから、自分
で考えてわからないことはきちんと聞いたほうがいいよな。そう考え直して、試走後からはメーリスで発言するようになりました。実際、自分が質問するところ
は些末なことばかりで「ねちっこいやつだなぁ」と思われたかもしれないけれど、質問したことによって、自分はインカレ運営のイメージを持つことができたと
感じています。“ヒラ”は役員とは違って見えないものが多いけど、他人事だと思わず、積極的に自分から動いて考えて質問することが大事だと思いました。イ
ンカレを継続するのは大変なことだと身を持って感じましたが、みんなが他人事だと思わずに考えていけばきっと道は見つかると思います。
演出班 報告書
演出責任者:田村 直登(東北大
学)
メンバー:田村, 齋藤, 嵯峨(東北), 幸谷(MG),
小泉(津田塾), 燧(東京), 多比羅(千葉),
黒田(慶応), 山本(電通), 江坂(早稲田)
演出班で行ったこ
とを紹介すると、
・計セン
・速報ボード
・アナウンサー実況業務 である。
まず計センは、燧をメインに、多比羅、山本、江坂の4名と、井上さん(農工OB)をサポーターとして業務を行った。この業務は、事前にやることが多かっ
たにもかかわらず、メインである燧は率先して動いてくれた。今回の再インカレでは、日光口と日光例弊使街道の間の道路横断部分を、中間速報ポイントとし、
携帯により本部に速報タイムが流れる演出を行うことができ、会場の盛り上げに一役をかった。一つのコントロールの不調により一部の選手がDISQ表示にな
るということはあったものの、特に大きな問題も起こらなかった。
二番目に速報ボードについて。担当は齋藤、黒田である。今回は非常に簡単なものとし、山川さんが所有しているスチレンボードに、A3ぐらいの氏名とタイ
ムが書いてある紙を、順位ごとに貼っていく方式にした。主にこの形式を考えてくれたのは、黒田と小泉である。当日は、1分ごとのスタートにより、次々と選
手の中間速報が流れ、非常に慌ただしかったが、計センとの連携がしっかりと取れていたため、大混乱にはならなかった。
三番目にアナウンサー実況業務について。担当は嵯峨(アナウンサー)、幸谷、小泉(実況)。アナウンサーは選手がフィニッシュ後のインタビュー。実況は
中間速報、ゴール通過タイムの読み上げはもちろん、トップとの差など、観客が知りたい情報をほぼアドリブで行った。なお実況マニュアルは僕が、奈良ロング
のものを参考にして作成した。3人ともしっかりと準備をしてくれていて、当日の盛り上がりに大きく貢献したと思う。
他には、花束販売、閉会式表彰式の運営があげられる。
最後に、演出責任者である自分が行ったことを挙げる。まずはメンバー集め。今回は連絡が取りやすいように、東北MGと関東の同期を集めようとした。その
結果10人のメンバーを集めることができた。次にやったのは、演出案の作成。日本学連幹事やエリートの人などに意見を募り、どんな演出をしてほしいか聞い
てみた。(実際に出来なかったこともいくつかあったが、これは自分がいつか今回のような機会がもしやってきたら、ぜひやってみたい。)最後に各種マニュア
ルの作成。(計センについては燧にお願いした。)
今回は、会場が同じホテルファミテックということで、昨春の日光インカレでの演出方法や、奈良ロングでの
演出方法の一部を参考にし、なるべくいつものインカレのように、しっかりとしたマニュアルを作成しようと努力した。ただ、同じメンバーにマニュアルから伝
わりきれなかった部分もあったので、そこをうまく伝えられなかったことは残念である。
今回の再インカレの演出班の報告書は以上である。最後に、奈良ロング、日光インカレのマニュアルを提供してくれたみなさん、そして計センサポートにあ
たってくれた井上さんをはじめ、再インカレの運営に携わったみなさん、ありがとうございました。
演出パート
嵯峨 駿佑(東北大学)
インカレロング再競技において、演出パートの中のアナウンサーという役職を務めさせていただきました。僭越ながら、その業務を通しての所感を述べさせて
いただきます。
私の役割は主に参加者へのアナウンスと入賞者等へのインタビューでした。これらの業務は奈良インカレのアナウンサーマニュアルに若干手を加
えたものを基にして行いました。
とはいえ大会のアナウンサー業務など未経験だった私にとっては、アナウンス席に座る自分の姿、速報を実況する自分の姿、表彰式でインタビューをこなす自
分の姿、それらが当日あの瞬間までどうもうまくイメージできず戸惑った記憶があります。
事前準備として行ったのは、マニュアルにあるアナウンス内容を把握
することと、前日までにYouTube
などでプロスポーツ選手へのインタビューを視聴し、選手へインタビューする内容をあらかじめ設定するとともに、インタビュアーとしての自分のイメージを固
めるといった程度のものでした。
アナウンスは事前準備の手間が少ない一方で、いかにスムーズな進行ができるか、いかに選手や観客に状況を的確に伝えること
ができるか、等々の当日の働きぶりによって仕事の完成度が大きく左右される性質があると思います。
そのくせ観客の立場から一見すると「大会運営者の顔」と
なりうるアナウンサーですので、事前準備に心血を注いできた他の役職の方々の顔に泥を塗るような真似はできまいと思い緊張していました。
演出班は当日、主に外で動くことになりました。最初のうち参加者が体育館からなかなか出てこないという状況にありましたが、2
台あるスピーカーの片方を中に置くことで中の参加者にもアナウンス内容が届くようにしました。また使えないマイクが数本ありアナウンスに若干の支障を来た
したので、機材の動作確認を演出班内で十分に行っておくべきだったと思います。
肝心のアナウンスのほうは最初のうち緊張してうまく喋れなかったのですが、
仕事をこなすにつれ徐々に慣れました。インタビューでは、事前に準備した
・レースを通しての感想
・コースの感触
・レース展開
・インカレに向けて行ってきたトレ等
・春インカレに向けての意気込み
・応援してくれた仲間に一言
これらの項目の中から選んで聞くようにしました。トップゴール・暫定1
位の選手などには走り終わった直後にインタビューを行いましたが、これは先述したインタビュー内容の中で上3
つのような簡単に答えられるものにすべきです。また、表彰台でのインタビューでは上位の選手ほど詳しく聞くようにしました。加えて、中間→フィニッシュに
かけて順位を大きく上げて入賞した選手に対してはレース展開を詳しく聞きました。当日の機転でしたが演出チーフに良かったよと声をかけてもらえたので良
かったです。 とりあえず、インタビュアーはインタビューを観衆に聴いてもらう必要があるので、どんな人でも振り向かせるようなシャキッとした喋り方を意識
しなければならないと思います。
最後に全体を通して。この大会を行うにあたり、準備の段階でおびただしい量のメールが流れました。運営者集めの段階から数えると500
通ほどでしょうか。特にプログラム発行前後の直前期においては、昼も夜も関係なくひっきりなしにメールが流れていました。運営者全員が一つの場所に集まれ
る機会が当日まで無かったという事情がありますが、流れてくるメールを一通一通読むたびに運営者同士の緊密な連携が必要なのだと思いました。 また当たり前
のことではありますが、学生はインカレが開催されることを当たり前のことと思わずに、裏で運営者が自らの時間を割いてまで懸けているからこそ成立するもの
なのだと理解しておく必要があります。インカレ運営の様子をその現場で目の当たりにすることでそれを痛感させられました。今後インカレ運営者には頭が上が
らないでしょう。
最後になりますが、私自身インタビュアーとしての仕事を楽しくやらせていただき、またたくさんのことを学ぶことができました。再競技自体
は今後は避けたいものですが、大会運営の経験は間違いなく私自身の糧になるものであったと思います。運営を通して携わった方々、そして参加者の方々に感謝
しています。本当にありがとうございました。
演出班感想
幸谷
奈津美(宮城学院女子大学)
運営をやってみて、当然のことなのですが運営者は単に参加する競技者とは違い様々な準備が必要であることが改めてわかりました。本番を迎えるにあたって
の大会前日からの準備や各パートごとに割り振られた詳細なタイムスケジュール、当日なにか問題が起きた時の為の対処法など取り上げる問題は幅広くありま
す。それに費やされる時間も生半可なものではなかったんだろうなと思います。 私が驚いたのはインカレロング運営の連絡手段に使用されたメーリングリストの
量の多さです。五時間ぶりに携帯を見てみたら大会運営のメールが十件以上もきているなんてこともよくあり、すごいなぁと思っていました。今まで私が参加し
てきた一つ一つの大会にも実はこんなに多くの時間が費やされていたのかと思うと感慨深いです。 また、当日の仕事でも元々予定していたスケジュール通りにい
かなかった時や予想外のアクシデントが発生した場合は柔軟な対応が必要である事、受付や公式掲示板を設置するときは競技者に見やすいように、参加者の立場
に立って考えてみなければならない事、どれも当たり前ですがとても考えさせられるものでした。
気付いたことは運営の難しさだけではありません。今回のインカレロングで次々とゴールしていく選手一人一人のアナウンスをすることによって、一分一秒の
差で勝敗が決まるインカレロングならではの緊張感をリアルに感じる事が出来ました。また各学校の力のある応援や歓声、走りきった選手の笑顔を見てとても感
動しました。これは運営をやらなかったらきっと感じられなかったろうと思います。
今回は学生にも関わらずインカレロングの運営に携わることができて、とても良い経験ができました。インカレだからこそ感じられる感動を運営側から味わえ
たのは本当に良い思い出です。この運営を通して学んだ事、感じた事を忘れずにいたいと思います。
演出班
小泉 かおり(津田塾大学2年)
インカレを継続して開いていくことの大変さを去年聞いていたが、他人事のように思っていた。
しかし今回このような形で関わってみて、OB・OG
さんがお忙しい中、貴重な時間を割き、インカレを運営してくださっていることのありがたさを実感した。
それはこの再競技だけに限らず、全てのインカレに当てはまる。
今回の再競技準備期間の何倍もの時間をかけて、運営のために動いてくださっている人がたくさんいることを私たちは忘れてはいけない。
感謝の気持ちを表すためにも、私たち学生は用意してくださった舞台で最高の走りを、最高の思い出を作れたらいいと思う。
そして自分が学生を終えたあとも、恩返しとして今度は運営者側となりインカレに関わっていけたら理想であると感じた。
フィニッシュパートチーフ報告
燧 暁彦(東京大学)
インカレロング再競技のフィニッシュパートチーフを務めさせて頂いた、東京大学2年燧です。再競技の報告を致します。
まず就任にあたる経緯ですが、私は再競技が開催されると決まった学連総会には参加していませんでした。そのため再競技の開催を知ったのは総会に居合わせ
たOLK内の同期、小泉からの情報に依るものでした。どうやらその場に居合わせた現役学生のうち、東北大の田村を中心に全国の2年を多く募っているとのこ
とでした。演出と連動する計センを現役学生が携わることになったため、過去2回東大大会の計センパートを務めている私の経験を評価し、フィニッシュパート
チーフを依頼してくれたのです。選手権が不成立に終わってから併設の自分としても再競技を強く望んでいたため、その運営に携わりインカレの継続に貢献でき
ることを大変嬉しく思い快諾致しました。
チーフとして最初の仕事は運営者集めでした。演出の人員を募集する田村とは別にフィニッシュパートのメンバーを最低3人確保して欲しいとのことでした。
実際のインカレではフィニッシュパートが4人では少なすぎますが、今回は選手権のみの省力運営なので適切な人数でしょう。 しかしその3人を集めるのも苦労
し、予定より1日遅れてしまいました。東大大会の計センパートの先輩方は予定が合わず、また他大の知り合いをあたっても計センの専門性から敬遠されること
が多かったです。そのため経験がなくても可能な仕事を依頼することを約束した上で更に多くの知り合いをあたった結果、最終的に3人集めることが出来たので
す。メンバーは早稲田、千葉、電通の2年と、オリエン界の他大とのコミュニティの強さを実感させる構成となりました。
またこれらのメンバーとは他に、山川さんが農工大OBの井上さんをアドバイザーとして紹介して下さいました。多少の経験はあれどやはりインカレを運営す
るにしてはあまりに足りなかったため大変助かりました。また直前には的場さんも紹介して下さり、大会の計セン用データの作成にたくさんの助言を頂きまし
た。
インカレまでの自分の仕事は計センデータ作成とフィニッシュレイアウトの作成でした。前者は前述の通りお二人からのアドバイスをメールでの頂いた上で自
宅にて出来ましたが、後者は演出パート、運営責任者など様々な人と確認しながら必要があるので合宿やJC大会などの接点を通じて修正しながら作成していき
ました。
前日までの準備として印象的だったのは流れるメーリングリスト(ML)の多さです。準備に必要な事項を皆がひたすらMLにて流していたため直前2週間あ
たりからは毎日10〜20件は当然の様に流れていたため、その中から自分に必要な情報を読み取るのはなかなか大変でした。奈良ロングの報告書でもMLに関
する記述はありましたが、あれだけ多くの情報をやり取りするならば掲示板を作成して利用するのも一つの手段ではと感じました。
前日準備ではポストの作成から始まり設置、テープ誘導、会場レイアウト作成、地図印刷、シーリング、デフ切りなど、中には普通の大会でも数日前から行う
ようなことを全て1日夜通しで行いました。これはコース・地図を直前まで調整するというインカレならではの理由もありますが、それ以上に運営者が集まりに
くく結局前日からやるしかないという面が考えられます。特に山川さんの負担はミドルの準備との両立があったにしても非常に大きなものに感じられました。
また全体で準備する傍ら、フィニッシュパートとしての準備も行いました。今回は山川さんから借りたPCを主に使うためそれらの動作確認と接続テストが一
番重要な内容でした。また大型ディスプレイ出力や中間速報しシステムなど未経験の機能を多く使う予定だったため当日に出来るだけスムーズに稼働できるよう
前日のうちに出来ることは全てやっておきました。結局寝たのは当日5時になってからでした。
準備全般で気になったのは資材の確認不足でした。賞状はインカレ3日前に現地で調達できなかったことが分かりMLで流れ、それを私が引き継ぎ前々日に購
入、前日準備の中で仮印刷とレイアウト調整をするというなかなかギリギリのスケジュールでした。前日の負担を少しでも減らすのであればもっと早めに調達し
て準備しておければ良かったと思います。 またアングルも前日朝に足りないことが分かり、前日の午後、設置後に現地で購入しフィニッシュのアングルとして使
いました。しかし購入したアングルは普段よりやや細めのものであり、当日選手がフィニッシュする際に大きく曲がり修正する必要が出るなど少なからず問題を
残してしまいました。 これらのことは再競技の準備期間の短さからくる慌ただしさから起きてしまったことだとは思いますが、資材を前日以前に確認する機会の
必要性を感じました。
そして当日。フィニッシュパートとしてはただただ競技を成立させるために、ミスのないことを心掛けました。ユニットが一部誤作動するトラブルが起きまし
たが、予めその可能性がある情報を受けていたため落ち着いて対処出来ました。そして、併設を含め全走者が帰還して記録を確定させ、無事競技を成立させるこ
とが出来ました。
演出面では5台のPCでネットワークを組み、記録の読み取りや中間ラジコンの情報発信と同時にアナウンスと速報掲示に伝達したり、ディスプレイにて記録
を常時表示するなどの取り組みをしてみましたが如何だったでしょうか。 演出に関しては運営の形態やフィニッシュの形式により制約がかかることはあります
が、運営者の立場としては正確で速い情報を応援する方々に届けることに尽力しています。逆に言えば、限界はどうしてもあるのだから学生としての立場からは
あまり多くの贅沢を言っても仕方ないと、運営を通じて実感しました。
運営を通じて感じたことは、インカレの継続はそう楽観視出来るものではないというものです。
今回は選手権だけでしたが併設を加えたら運営の負担は何倍も大きなものになるのでしょう。OB,OGの方々は院生や社会人で学生以上に忙しい生活を送っ
ているにも関わらずその中でインカレ運営に携わることは簡単なことではないでしょう。学生のうちから大会運営を経験したり、将来インカレを運営することを
意識してインカレに望むことが大切に思われます。
そして何より、山川さんの負担です。MLでの近況報告や前日準備で見た様子からでしか言えないことですが、奈良ロングの報告書にたくさん書かれていたイ
ンカレが山川さん頼みである現状に関しての危機感は無視できない段階になりつつあると思います。具体的に何をすべきか分からない状況で一学生の立場からこ
んな生意気なことを言うのも申し訳ないですが、少なくとも今のインカレが山川さんに大きく支えられていることは学生の間ではっきりと認識しておく必要はあ
るでしょう。
まずはインカレの継続に関して、学生一人一人がしっかり意識することが大切でしょう。今回の再競技がそのきっかけになれば、開催した意味がよりあると信
じています。
長々と失礼しました。これにて報告を終えさせて頂きます。
会場パートチーフ
古里 亮太(東京大学)
・はじめに
インカレロング2010再競技において会場パートチーフを務めさせて頂きました、東大OLKの古里です。報告書の書き方というのもよく分かっていないの
で、単純に今回自分がやったこととそれについて思ったことを書こうと思います。
・経緯
ロング再競技の発表があったのは全日本スプリントの時でした。自分も運営をやることはすぐに決まったものの、その時は当日に雑用を手伝うくらいになるだ
ろうと思っていました。しかし人員不足につき、自分に会場パトチという役職が回ってきました。東大大会においてすら会場パートをやったことがない自分で大
丈夫なのかと不安ではありましたが、話をこじらせるのも良くないと思い引き受けました。今回の会場パートは殆どが当日のみの手伝いの渉外組(uofjメー
リスでの呼びかけを通して集まってくれました)で、自分はその取りまとめを行うという立場でした。
・準備期間(〜前日)
準備期間での一番の反省は、必要資材を適切に報告できなかったことです。大会が近付いてやっと必要性に気付いた資材もありました。山川さんやOB・OG
さん、他の学生運営者の皆さんのおかげで何とか必要資材全てを日光に持ち込むことができました。現地入りしてみないと分からないと思って色々なことを割と
放っておきましたが、結構不安でした。
・前日準備
前日より現地入り。ラスポ‐ゴール誘導を付け、会場地区のレイアウトを演出パートと話し合いました。この段階でプログラムから大きくレイアウトが変わっ
てしまったのは反省ですが、現地入りするまで運営者という視点から会場付近をしっかりと見たことがなかったので仕方なかったのかもしれません。夕方からは
会場としてやれることはなかったので、他のパートの手伝いと資材整理・分担を中心にやっていました。
・当日
駐車場の下見、会場設営などを早朝からやりました。あとは次々に出てくる問題にドタバタと対応していたらもうレースが始まる時間…という感じでした。反
省点は多数あり、
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駐車場として使った道が狭いこと
に早朝の下見で気づかず、帰る際数台の車が出られない形になってしまった
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寒さでトイレ・水道の水が凍結し
たがこの事態を想定していなかった。当然一度流して確かめておくべきだった
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会場入り口の凍結に関する注意を
出すのが遅れ、一部の参加者を危険にさらしてしまった
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など、主に寒さに関する認識が甘かったことによるものです。これらの事で不利益や被害を被った方には本当に申し訳なく思っています。通常のインカレであ
れば準備も、想定もしっかりしているため大丈夫なのだと思いますが、今回のように経験の浅い学生中心の運営になると不測の事態は起きやすいと思います。そ
のため常に色々と考える事は絶対に必要。少なくとも自分は、パトチの割に考えていることが少なすぎたと反省しています。
・おわりに
以上のように結局自分は雑用しかしていませんが、競技前日の作業では大会が一気に組み上がっていくのを感じられたし、なにより学生のうちにインカレに運
営者側として参加することができたのはそのこと自体貴重な体験でした。
色々な場面でフォローして頂いた他の運営者の皆さん、そして熱いレースを見せて頂いた参加者の皆さんに大変感謝しています。
拙文ですが、これを以て報告書とさせて頂きます。
運営スタッフ:
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実行委員長:山川克則
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イベントアドバイザー:大西康平
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運営責任者:宮崎大地
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演出:田村直登, 小泉佳織, 嵯
峨駿佑,
黒
田勇人,
齋
藤遼一,
幸
谷奈津美
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フィニッシュ:燧暁彦,
山
本峻丸,
多
比羅大,
江
坂優,
井
上博人
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会場:古里亮太,
村
越怜,
磯
田みつき,
田
中千晶,
羽野嵩志,
深
澤至貴,
鵜
瀬和秀,
谷
祐樹,
山
川順子
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受付・会計:佐藤俊,
井
戸美奈,
千
代澤健右
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スタート:井手恵理子※,
室
田知宏,
林
真一※
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横断ラジコン:入谷健元,
纓
坂 尚,
関
谷麻里絵※
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救護:真名垣友樹,
角
田明子
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※チャレンジ出走兼任
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